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『ラ・ジュテ』(1962)    クリストファー・ノーランの『TENET テネット』と『インセプション』に強い影響を与えていてる作品

クリストファー・ノーランの『TENET テネット』と『インセプション』は『ラ・ジュテ』の強い影響を受けていてる。『ラ・ジュテ』にインスパイアされたのが『12モンキーズ』というのはよく知られている。『ターミネーター』シリーズも本作品の影響を受けているのは言うまでもないだろう。

ノーランだけではない。デヴィッド・リンチも本作品の影響を強く受けていると私は考えている。

遡及的な救済源を見つけようとする話は『ドニー・ダーコ』『バック・トゥ・ザ・フューチャ』等もあるが、『ドニー・ダーコ』はパラレル・ワールドに枝分かれが起きる設定である。B級映画の傑作と言われる『トランス・ワールド』、さらに低予算なカナダ作品『トランスポート』、マイナーなところでは『遠足』というイギリス映画もある。

タイム・リープの方法は、『ある日どこかで』(1980)でほとんど同じ方法が使われている。

このように『ラ・ジュテ』は多くの映画に影響を与えた作品だが、実はヒッチコックの『めまい』(1958)をサイファイにした作品とも言えるのだ。実は『めまい』の原作はフランス人作家によるものだし、ヒッチコックは当時のフランスの若い映画監督達から支持されていたのだ。

そう考えると『TENET テネット』はノーラン版『めまい』で『北北西に進路を取れ』だ!エリザベス・デビッキは、まんまキム・ノヴァクのイメージ。

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赤スーツは『北北西に進路を取れ』のエヴァ・マリー・セイントのオマージュかな?

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