ここだけ30年前のヒットチャート(1994.10.25)
今から30年前のオリコンシングルチャート。父親がレンタルCD屋で借りてきたシングルをカセットテープにダビングして、それをラジカセ、カーステレオで繰り返し聴いていた当時10歳。
では今週もさっそく見ていきましょう。
1 素敵な誕生日 森高千里
2 永遠の夢に向かって 大黒摩季
3 Melodies&Memories TUBE
4 恋しさとせつなさと心強さと 篠原涼子 with t.komuro
5 俺色にそまれ 米米CLUB
6 マリア T-BOLAN
7 TRUE BLUE LUNA SEA
8 HAPPY WAKE UP! 観月ありさ
9 LOVE YOU ONLY TOKIO
10 Melody Five 光GENJI SUPERS
森高千里の『素敵な誕生日』が初登場1位。奇しくも筆者の誕生日週にこんな曲が1位を取ってくれるなんてうれしい限りですね。聴いてみましょう。
冒頭からロカビリーなサウンドに乗って、気持ちよくスネアのダダダンッ!というフィルが入るなど、ワクワクさせる展開。歌詞設定も、彼の誕生日に向けて背伸びをした手料理(グラタン)を頑張ってみる、というなんとも牧歌的なもの。
とはいえ、このロカビリーに乗ってしまうとこんな歌詞もスイスイ入ってくる上に、むしろこれ以外の歌詞は似合わないのでは?と思わせる凄腕。
この曲は森高千里自身がドラムを叩きながら歌唱する独特な手法。同時代でドラムを叩きながら歌っていたのは、TOKIOの松岡、ルーマニアモンテビデオの人、あと誰かいたかなぁってくらいマイノリティーな形態でした。
カップリングの『私の大事な人』は一転して80年代のサーフ・ロックなテイスト。シンセサイザーとボンゴ、コンガがみんなを踊りに導く3分ちょっとのバカンス。
90年代中盤、お金あってノリノリな時代でしたね。音楽業界。
一方のアルバム・チャートではR.E.M.の『Monster』が19位にランクインしてます。
92年の『Automatic For The People』から2年ぶりの新作。個人的にはマイケル・スタイプの歌い方はこの頃が一番好きかも。セールス的にも絶好調、肥大化する自身のバンドと先進国をモンスターにたとえ、その一極集中の傲慢さと危険さを開放していくエネルギッシュな作品。
今でも世界で400番目くらいに聴かれているアーティスト(Spotify調べ)だそうで、やっぱブルース・スプリングスティーンと彼らは根強い普遍性がありますね。
気になる曲があったらぜひ聴いてみてください。
ではまた。