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サッカー移住支援

地域おこしとして、都市部からの移住者を支援するためのプログラムが各地でたくさん行われています。

・住環境の提供
・移住資金の提供
・就労支援
・子育て支援
・地域おこし協力隊

行政としてやってることは似たりよったりですが、かなり手厚い支援を行っていると言えそうです。あとは移住者と自然環境や地域環境が合うかどうか。

でも、やはり地域の独自性ある取り組みでシティープロモーションした方がいいのは間違いありません。

奈良クラブ新拠点 ナラディーア

そんな中、Jリーグに昇格を決めた奈良クラブが2023年早々に奈良県生駒郡三郷町に新拠点を移し発進する予定となっています。

この新拠点では、トップチームの練習だけでなく、ユースなどの下部組織の練習なども行われます。奈良クラブをJリーグ昇格、JFL優勝に導いた大きな要因の一つは、チームが採用しているエコノメソッド。

エコノメソッドとは、スペインのサッカーサービス社が開発した独自の育成メソッドで、世界のトップチームではパリ・サンジェルマン、Jリークではアルビレックス新潟、高校サッカーでは興国高校などのチームに分析や指導が行われ素晴らしい実績を残してきました。

このエコノメソッドでトップチームからジュニアチームにまで一貫して指導する体制を奈良クラブは整えました。育成年代からブレない哲学で選手を育てていくクラブチームというのは、恐らく日本で唯一ではないでしょうか。

また、新拠点の中には育成年代の選手たちが寝食を共にするクラブハウス(寮)も併設され、まさにサッカーに没頭できる環境が用意されています。

サッカーをすると観るの距離を最短化するとは、こういうことでしょう。窓の外に目を移せば、トップチームの選手たちのプレーが見放題です。

独自性ある移住支援策として

この様な新拠点の所在地となる三郷町の移住支援として、奈良クラブの育成組織に入団を希望する子どもたちの家庭に向けて、移住家族を全国から募ってみるのはどうでしょうか?

今までは、育成年代の子供だけが親元を離れて寮生活を強いられ、家庭で一緒に過ごす大切な時間を犠牲にしてきました。これは親にも子にもとてもつらいことです。

ならばいっそのこと、家族ごと地域に迎え入れサポートするのはどうでしょうか?強い目的を持った家族の移住となれば、単身移住者よりもずっと離脱率も低くなることが想定されます。

今まで通り子どもを寮に預けるという選択肢の他に、「家族みんなで挑戦しにきてください、地域がサポートします!」というオプションを提供することで、全国からさらに優秀な人材を集める。

ここまで明確な目的を設定した移住支援は何処にもないと思います。何十年もすれば、あちこちにプロ選手の実家がある地域になっていることでしょう。

引退した選手の一部は実家に戻ってきて、地域の子ども達にサッカーを教えたり、現役選手が帰省の際に地域を盛り上げてくれたり。また、近所の少年が成長し奈良クラブの選手となれば、スタジアムに応援しに行く動機づけにもなるでしょう。こんな循環ができれば、真の意味でサッカーの街になるのではないでしょうか?

これから奈良クラブと三郷町がどんな共創をしていくのか。ナラディーアの工事の進捗情報が流れる度、ワクワクしながら妄想しています。

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