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店長熱く語るってw。

 過去の自分のウェブサイトを整理していたら、HTMLで、手打ちしていたゴミみたいなものが出てきて、リンクを追って行ったら、若い店長が、熱く語ってる。w 自分で言うのもなんだけど、いいねえ、若いってのは。

まあ、ちょっと読んでみて。

  自転車屋というのは、レストランと同じだと、僕は思っています。
一口に、レストランと言ってもいろいろあります。
ファミレスと呼ばれている様な、安くて簡単なお店。
正装していないと入店できない様な、高級店。
どちらが、いいとか、悪いとかは、云えません。
それぞれに良さがあり、どちらも、場合により利用価値があります。
じゃあ、あなたのお店は、どっちなの?
そう、僕のお店は、街の洋食屋さんてとこでしょうか?
代々、受け継がれてきたオリジナルのソースが、ウリで
気軽に入れて、シェフと楽しい会話が、できる店と
イメージしてもらえばいいです。
ただ、同じ洋食屋さんでも、たとえば、オムライスが、シェフによって
それぞれ、皆、違う味付けが、あるように、自転車だって違うのです。
言うなれば、「サイクルショップしんせき」というレストランのシェフで
ある僕が、自転車という料理を、うちの変わらぬオリジナルソースで、味付け
して出しているのです。
うちのオリジナルソースは、何か?

簡単には、言い表わせません。
まだ、僕が、駆け出しの頃、
先代は、何でもやらせてくれました。
ママチャリの修理から、イタリアのロードレーサーまでありとあらゆることを。
「やってみなけりゃわからない」と。
ある日、先代が、やっていた仕事をやらなければならない時があり、
作業は、いつも見ていたので、同じ様にやってみたけれど
なかなかうまくやれない。
先代は、あんなに簡単にこなしていたのに・・・・。
結局、何時間も費やしてしまいました。

思い知ったのです。
どれだけ、努力して、どれだけ経験をこなしたか。
日々淡々と事を進める裏に潜む力。
ひとつひとつをきちんとこなしてくればなんでもできる力。
これを、身に付けて欲しかったんですね。僕に。
だから、とにかく組立修理を、来る日も来る日もこなしました。
それは、もうハンパな数ではありません。
組立修理の経験を数多く重ねるという事は、
ひとつの組立修理の基準を身に付ける一番いい方法だと思うんです。
そういう環境を作ってくれた先代には、今更ながら感謝しています。
強いて言えば、これが、うちのオリジナルソースでしょうか。。
そして、僕は、これに僕の味をプラスします。
自転車は、ただ、できあがったものだけが、判断されてしまいがちです。
そのプロセスは、わからないし評価されません。
でも、僕は、ここにこだわりたい。それは、
「乗り手を想像して組み立てる」ことです。
なんだ、あたりまえじゃないかと思われるかもしれません。
でも、それが、いかにできていないところが多いことか、
また、難しいことか、僕は知っています。
僕は、精一杯、自分ができるあたりまえのことを
一所懸命にする。
これしかないと思っています。
いい自転車に乗ろうよ!
いい自転車専門店 CYCLESHOP しんせき

ま、基本的には、変わってない。60になっても、70になっても、組み立ててるね、きっとね。


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