産総研/cvpaper.challengeインターン体験記



 cvpaper.challengeの2023アドカレ 2日目です.名古屋工業大学 玉木研究室4年の福沢です.玉木研は映像理解のためのコンピュータビジョンに取り組んでいる研究室です.ビデオセグメンテーションやアクション区間推定,動作認識,キャプション生成などを扱っており,動画像に対する研究が主になっています.自分は現在,映像と言語のマルチモーダルに関する研究に取り組んでいます.

はじめに

 本記事は,2023年10月10日〜10月20日で行ったcvpaper.challengeインターン体験記となっています.ざっくりとどんなことをしていたのか,何を学んだかについて伝えられればと思います.

取り組んだ内容

 玉木研究室で行っている研究を持ち込んで,取り組んでいました.メンターは原さん がして下さり,研究やその他滞在中に気になったことの相談,受け入れに関わる手続き等をして頂きました.期間中は何度かMTGを原さん,片岡さん八木さんにさせて頂いて,議論やアドバイスを貰うことができました.今後の方針としてのアイデアも多く頂きとても参考になりました.研究テーマの定め方などについても勉強できたと思います.インターン前よりも自分の研究の動機や,目的などについてより深く考えるようになりました.

一日の流れ

 RA(リサーチアシスタント)部屋と呼ばれる場所で研究を行っていました.RAやインターンの方が作業されている部屋でした.そのため,昼や休憩時間は他の学生の方たちと交流することが出来ました.
 研究は基本的に9時から始めて18時頃まで行っていました.毎日決まって行っていたことは,進捗共有のための短時間のMTGを玉木教授とオンラインでしていたぐらいでした.その他の時間は,ずっと研究に取り組んでいました.昼食や飲み物は産総研の中のコンビニに買いに歩いて行きました(食堂もあります).長い時間作業してると集中力が途切れてきますが,他の方と話しながら歩くので,いい感じにリフレッシュできました.
 名古屋からの参加になりますので,期間中は産総研構内にある宿泊施設を利用していました.夕飯は食堂で取っていました.ただ遅くまで研究していると閉まってしまうので注意です.研究のキリがつかずラストオーダーを過ぎてしまったことがありましたが,その場合は近くの飲食店に行きました.産総研を少し出ると飲食店が結構あります(教えてもらいました).

MTGドリブン

 全9日間(平日のみ)の間でMTGを4回させて頂きました.あまり意図したことではないですが,振り返ってみるとMTGドリブンなインターンだったかなと思います.一日中,ずっと研究室にいる状態(宿泊施設も産総研)なので期間中は研究のことばかり考えるほか無かったです.そんな中でもあまりダレること無く,ずっと集中し続けられたのは,メンターとの頻繁なMTGによるところが大きかったです.折角の機会ですので,あまり進捗がないのはとても勿体無いと思い取り組んでいました.
 また,短い時間で自分の研究に対して議論をしてもらう為には,分かりやすく説明出来る必要があると思い,資料作成にも長い時間を割きました.その過程として,実験結果を様々な方法で図示したことで,より研究に対する理解が深まり大変良かったです.

他の学生との交流

 cvpaper.challengeにおいて特に産総研メンバーの特徴として,RA(博士課程)の方や,主著でトップカンファレンスに採択経験がある方,採択を目標に取り組んでいる学生達,そして何より研究分野のトレンドを創る意識で研究しているメンバーが多く在籍しているという点で刺激的な環境でした.そういった方との交流はとても新鮮で,新たな価値観に触れることが出来ました.また,参加した時期がCVPRの投稿直前であり,締切間近の雰囲気を感じることも出来ました.
 全体を通して,想像していた以上に他の学生との交流は出来ました.はじめは繋がりが出来るかどうかとても不安でしたが,みなさんフレンドリーで,休憩時間などで色々な方とお話する機会がありとても良かったです.何度か夕飯も連れて行って頂きました.新たな繋がりを作るといった点でも大変貴重な機会でした.

その他

 産総研構内の宿泊施設では,自転車を借りられます.泊まる方は自転車で夕飯を食べに行ったりすることが多いようです.土曜日は東京観光に行ったのですが,つくば駅まで自転車で向かいました.距離は4kmくらいありましたが気分転換になりました.(途中まで方向を間違えており8kmぐらい漕ぎました)

まとめ

 産総研はがっつり研究に取り組める環境であり,強い学生との交流などとても異様で素晴らしい所でした.興味を持っている方の参考に少しでもなっていれば嬉しいです.


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