あとがき【流動体】


"あとがき"ではtwitter #デジコラム に投稿した私の作品を紹介/解説していきます。作品を読んでいない方は上の画像をクリック/タップすれば読めます。あとがきから先に読んでも構いません。これらの作品はそのほとんどが、とある大学の授業で生まれたものです。その授業では、提示されたお題から発想を広げてA4用紙1枚の分量で創作するというルールさえ守れば何をしてもよかったので、詩や散文を書きました。
以下、あとがき。

【流動体】
お題:「暇」
一見、暇というお題が作品の中のどこにあるのかわかりにくいかもしれませんが、それはテーマを全体にちりばめたからです。暇という言葉は多義語で、空間的/時間的な隙間とか、もてあますような暇とか、休むことだったり縁を切ることだったり色々あって面白いです。大きく5個に分けた詩ひとつひとつに暇を隠してあるし、よくみるとサイコロの5の目のように均一に並んでいません。これは、5個の詩が互いに距離を保ちながら空間をじわりじわりと動いていることを表現しています。流動体って隙間があるから流動できて、ぎっちり詰まっていると遊びがなくて流動しにくいんですよね。このように見た目の構成にも暇を働かせました。そしてこれは詩なので読む人の解釈にズレがあって当然だし、特定の順番で読まなくてもいいよ、という意味もあってズラしています。舞台も街、ベッド、カフェ、、、、など想像できますね。詠み人も1人じゃなくて5人だったり、もしかしたら人じゃないのかもしれないです。全部正解です。たぶん人生で初めて書いた詩です。書くのは初めてでしたが、暇なときに頭の中がポエミーになっていることはよくあります。


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