目覚めたらまた

 日記。

 Q.もし文芸を覗いていなかったらどう世界は見えていたか?
 A.別に変わらないと思う。ただ「皮肉を面白おかしく書く」ことと韻文の手法は知らないままだったのではないか。ということで時折書きがちな「韻律重視の言い回し」は無かったかもしれない。

 赤毛のアンは「私のことはeの付くアン(Anne)と呼んで」と言う。その方が洒落ていて上流階級的であるらしい。訳者の村岡"はな"が"花子"と名乗っている感じであろうか……(当時ひらがな2文字の名はありふれていた気がするし、"子"が付くと皇族の名前の印象がある)。今で言うと……何だろう……「(広瀬すずと同じ)ひらがなの"すず"と呼んで」とかだろうか……。
 自分の名前にそこまで愛着を持てるだろうか。母親は「響きが古臭い」、父親は「名字との合わせが悪い」、姉と自分は「表記が嫌だ」と各々の名前に対する不満がある。自分はいくつものペンネーム・ハンドルネームを名乗るものの実生活においてそれにあまり愛着はない。これが敬愛する誰かに付けられた名前だったら愛着が湧くのだろうか。それとも自我の同一性が怪しいので「1つの」「地球の日本人の名前」がしっくり来ないのだろうか。分からない。つつしみサイバーパトロールなのでね……。

 結局のところ御社に伺うことになる。しかし大学は「対面でないと進まないだろう」といった雰囲気だ。みんな俺から離れるんだ……(右腕を押さえるポーズ)。卒業制作にオンライン参加したところで、授業が対面だと感染していた場合はダメだろう。というか感染者が「学生とほぼ接触していない職員」だったから対面強行もやむなしといった感じだったが(モヤッとはした)、学生に感染者が出たのに何も止まらねえからよ……なのはどうかと思う。少なくとも同じ建物を使う学科はオンライン授業を強制にするとか、その接触者のPCR検査の結果が出るまでは様子見で登校禁止にするとかすべきだと思う。なぜ学生に(あまりに高リスクである可能性を含む)選択を委ねてしまうのか。自主性ってそういうことやないんやで、大学くん。
 割と自分の通う大学はそのような対応がちゃらんぽらんで、信用できない。こりゃあ5ちゃんで叩かれているだろうな。そりゃそうだ。

 Twitterで「#21卒NNT」とか「持ち駒」とかいう言葉を知る。自分より早く、精力的に就活を始めた人々が最終面接で落ち続けているのを見る。自分はもっと悲惨な前提で就活をしているので、本気で怖……と思う。高学歴でもダメ、大企業は? 入りたくもない会社に入ったその先は……と考えると嫌になる。「入りたい会社」だけ受けていては最早ままならない情勢らしい。そんなあ……。サークル活動をしていないと不利って、それと学業と生活と頼まれ事を同時にやっていける自分ではないしなあ……。
 因みに「持ち駒」とか「滑り止め」という言葉はどの辺から発生したのだろうか。御社は多少なりとも「このコロナ禍で厳しい中わざわざ採用するなら誰か」をマジで吟味するわけで、その御社ごとの手間ひとつひとつに対して「駒」と言うのは何となく気が引ける。もちろんこの手当たり次第に応募するしかない状況では、ある意味流れ作業的に「持ち駒」と呼ぶことになるのだろうが。しかし多分、これはそういう就活用語なので自分の言うことは的外れなのである。
 内定や内々定が貰えないことは何かと言うと、「社会に自分は必要とされていないのでは」という気持ちになる。それはおそらくそうではなくて、御社たちにもそれぞれの事情があって、場合によっては苦渋の決断によるお祈りメールである可能性もある。落ちた側としてはただのグッド・バイであるが……。
 ぶっちゃけどのくらい採用の可能性があるのか、正直に言ってほしい。「担当者たちの中では7割くらいが貴方を推しています」とか「一応弊社にいらっしゃってほしいですが、採用可能性は五分五分です」とか。それを知ったからちゃんとやるとか手を抜くとかいう話ではなく、自分は採用しようかなと思える存在なのかどうかを知りたい。駄目なら直すので……。

 移動の細々とした計画を立てていると、ありえない計画になる。なんてこった。正直な話、出発のとき必ずしもネクタイを締めていなければならないわけではないし(暑くて汗がヤバくなる)、マスクをしているご時世なのでベースメイクと眉毛さえ描けば後は余った時間で構わないはずだ。あ、シャツにアイロンかけなきゃ……。

 と言っていたらもう次の日の夜になってしまった。多忙を極めていたので……。今日の日記はまた明日にしよう(今日の日記とは?)。

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