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【好事家音楽夜話】第四回 : PSY・S[sáiz]が好き

PSY・S[sáiz]って知ってます?
80年代に活躍した男女2人組ユニットで、フェアライトCMIっつーオーストラリア製で当時1200万もしたお高いサンプラー/シンセサイザーを駆使してサウンドを構築するマルチ・プレイヤー 松浦雅也とパワフルな歌声が魅力の女性シンガー CHAKA (チャカ)がそのメンバーです。

85年にムーンライダーズ の岡田徹との共同プロデュースによるシングル「Teenage」とアルバム『Different View』でデビューし、96年にベスト・アルバム『TWO BRIDGES』のリリースを以って11年間に及ぶ活動に終止符を打ちました。
まあ、詳しい活動やらディスコグラフィーなんかは各自ググってもらったりwikiっていただくとして、ね💦(笑)

さて、で、ボクがPSY・S[sáiz]と出会ったのは当時かなり話題になった時計メーカー SEIKOの腕時計"ALBA"のCM曲として使用された彼らの2枚目のシングルで初の12インチ・シングルだった「BRAND-NEW MENU」と言う曲。
YouTubeも探ってみたけど、残念ながらこの曲のCFは見つけられなかったんですが、イントロなしでCHAKAのパワフルな歌声が飛び出してくるデジタル バキバキな楽曲に一発でヤラレちゃいました。

実を言えばこの頃はボク、女性シンガーってあまり好きじゃなかったんです。
もちろん上手い方もたくさん居たとは思うのですが、どうも心に刺さらないって言うか聴く気を起こさせられない感じで💧
でもCHAKAの声には一発で"クリティカル・ヒ〜ット♫"されたんですよねー。

CMはその後、2枚目の12インチ・シングルとなる「ANOTHER DIARY」と言う曲を使用し前回とほぼ同コンセプトで作られ、コチラも話題となりました。

楽曲自体は前作のデジタル バキバキとは一線を画す少しほのぼの系な感じでした。

しかし、このあとPSY・S[sáiz]としては2ndアルバム『PIC-NIC』や当時松浦が担当していたNHK‐FMの人気番組"サウンド・ストリート"のマンスリー・ソングとして様々なアーティスト達とコラボレーションを行った楽曲を収録した企画アルバム『Collection』をリリースし、初期のデジタル感が減りバンドサウンドへの傾倒を見せて行きます。

ボク個人としては初期のサウンドが好みだったので、バンド・ブームの中強いられたライヴ展開なども意識したサウンド・スタイルの変化に少し距離を取った感じになって行きました。

とは言えOVAとしてビデオでリリースされた人気マンガのアニメ化作品「TO-Y」や、人気テレビアニメだった「シティーハンター2」の主題歌に楽曲が使用され、彼らの代表曲として認知されて行ったのは嬉しい気持ちでした。

実はPSY・S[sáiz]は夫婦揃って好きなアーティストなんですが、結婚前には嫁もPSY・S[sáiz]のCD買ったりしてたもんで、今でもカーステでPSY・S[sáiz]掛けると歌えたりするんですよ。

ボクは先にも話した通りにバンド・サウンド寄りになってしまった彼らと距離を取っていた訳なんですが、再びそのサウンド・スタイルを気に入り聴き始めます。
国内でハウス・ミュージックが流行り、そのサウンド・スタイルを取り入れたアーティストやアレンジャーが増えて来て、まさにPSY・S[sáiz]もその中の一組だったのです。
楽曲で言うと91年のシングル「Friends or Lovers」ですかね。
アルバムだと『HOLIDAY』辺りを愛聴しておりました。
初期のようなバキバキではないけれど、やはり個人的には打込みのサウンドが好きなもんですからねー💦(苦笑)

さて、解散後特にリマスター盤が出たりする事もなく何年も過ぎておりましたが、2012年に唐突に音楽活動30周年を記念して松浦雅也監修による全部入りオール・リマスタリング&紙ジャケ仕様で、しかもSONYさんの当時最高の高音質CDであったBlu-spec CD仕様のボックス・セットがリリースされます。
コレがねー、厄介な事にSONYさんお得意の完全生産限定商法によってリイシューもバラ売りもしないもんで、中古もずーっと高騰したままなんですねー💧(苦笑)

で、まあ、そんなボックス・セットを買い逃した勢としては"ゴールデン✩ベスト"の一環として出た『GOLDEN✩BEST(SINGLES+)』を聴いて我慢するしかないと言う状況が続く訳ですねー💦

そんな中2020年の夏にはPSY・S[sáiz]のデビュー35周年を記念して大ヒット・アルバム『ATLAS』がアナログ盤オンリーでリイシューされます。

まあ、もちろん完全生産限定盤なんですけどね!(笑)

で、これで終わりかと思ったらなんと今度は年末に、当時大ヒットしたベスト・アルバム『TWO HEARTS』がアナログ盤オンリーでリイシューされるとのアナウンス!
いやー、コレ欲しかったー💦
『ATLAS』には心惹かれなかったけど、コッチはマジで欲しかった!!!
うん、でもレコード・プレイヤーとか持ってないんですけどね💦
買っても聴けねーじゃん!…って言う、ね💧(笑)

でね、たまにアナログ盤オンリーでリイシューされた作品が配信にも上がってたりするもんで、「ないかなー💦」とiTunes Storeをウロウロして見たら、前は見つけられなかったベスト・アルバム3部作『TWO HEARTS』、『TWO SPIRITS』、『TWO BRIDGES』が全部ありましてね✨
よくよく見てみると配信年も2012年になってまして、どうやらオリジナル盤の音源ではないと言う事が判明しまして(SpotifyやApple musicにも配信されてると思いますけど)もう嬉しくてソッコーでiTunesチャージして買いましたよ!(笑)
いやはや、コレぞアレですよ!
件の完全生産限定ボックスに収録されたリマスター版の音源ですよ!!

ボックス・セットのリリース時にリマスタリングだけでなく数曲は新規でリミックスも施されていたと思われるのですが、この音源もまさしくそうで、散々聴き慣れたサウンドがかなりの確率で新たな衣を纏っておりました。
いやー、素晴らしい✨

ちなみに元々は『TWO HEARTS』に収録されていた最初にボクがハマった「BRAND-NEW MENU」と「ANOTHER DIARY」は別バージョンで、オリジナル・バージョンは『TWO BRIDGES』にボーナス・トラック的に追加収録されていました。
コレも何気に嬉しいファン・サービス❤︎

てな訳で、これからPSY・S[sáiz]を聴き始めたいと思ってる方には先に話した『GOLDEN✩BEST(SINGLES+)』もCDでも入手可能なのでそちらも良いのですが、音的には個人的にやはり配信版の方を強くオススメしたいです♫

いや、ホントに今聴いてもカッコいいんで!

多分再結成はどんなに望んでも叶わないんだろうけど、彼らが生み出した作品は今も変わらず輝き続けてるので、聴いた事ない方はぜひ!


あ、余談ですが今回、第二回で話した「ゴンチチが好き」からの繋がりもあったりします(笑)

さあ、次回は何の話しましょうかねー?

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