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2023/12/24 雑記

   最近体調を崩すことが多い。ふとした時に猛烈な吐き気に襲われる。これのなかなか厄介なことで、胃から物を吐くことが出来ず、呻きか嗚咽かよく分からない声を出しながら私の身体はずっと気持ち悪いまま。

  いつからこんな身体になってしまったんだろう?吐き気の終わりが見え始めて、眠る準備がやっとできたと思う頃に私はいつも考える。

   冬は寒い。しかし、私の部屋はいつも暖かい。それと引き換えに常に空気が淀んでいる。いつ食べたかわからない駄菓子の包装が山積みになっていて、暖房の熱風によってあたためられたそれらが心做しか不快な匂いを放っている。数年前までは自分の部屋に食べ物は持ち込まないと決めていて、確実にそれを守っていた。綻んだのはいつだろう?

  どうして私が部屋に食べ物を持ち込むようになったのか、それは恐らく単純な理由で自分の部屋から出ることが少なくなったからだと思う。

  去年の10月12日。初めて学校を休んだ日。
私は今でも覚えている。その日の私は起きた時からとても疲れていて、体が重かった。いつもの様に私を起こしに来てくれたお母さんが私のことを心配してくれて初めて熱があることに気づいた。
  学校を休むことを促されて、私はすぐには頷けなかった。今日まで柄にもなく真面目に頑張ってきたのだから。でも、私はなんとなくついに自分に限界が来たのだと感じていたから休む決断ができた。
  学校に欠席の連絡をしてからの私はどこかおかしかった。全身がふわふわしていて、なにか私を繋ぎとめるための大事な糸が切れてしまった様だった。
「もう頑張らなくていいんだ。」私の頭は自然とそんな気持ちで溢れていて、嬉しくて嬉しくて仕方が無かった。
  お母さんの作ってくれた塩昆布の入ったお粥を食べながら、好きなジャズの音楽を聴いて作文を書いた。楽しくて楽しくてたまらなかった。

 その日から私はおかしくなったと思う。何もしようにも身体に力が入らなくてベッドから立ち上がることができなくなった。あんなに好きだった食事の時間も憂鬱になった。手で何かを持つのも、それを口まで運ぶのも、口の中で物体を咀嚼してそれを消化するのも面倒になったから。もちろん学校にも行けなくなった。部屋から出なくなった。

  私は1日に2度リビングに行く。お菓子と飲み物を部屋に持っていく為だ。晩御飯は家族と食卓を囲むけれど、上手く食べられない。

  陽の光は浴びず、身体も動かさない。そりゃあこんな身体になって当然だとも思う。こんな自分に嫌気が差して吐き気がするときもある。

  それでも今は少しづつ前を向いていけていると思いたい。前よりは学校に行けていると思うし、休んだ日も陽の光を浴びて、体を軽く動かす。一日中寝て過ごす事はほとんど無くなったと思う。

  でも、私の心の蟠りと私の部屋の淀んだ空気は未だ消しされないままでいる。

  いつかこの1点の曇りが晴れるように、前を向いて歩き続けたいと思う。

こうして今日も私は眠りに就く。

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