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SCANDAL『INVITATION』@大阪城ホール

いま、このタイミングで、大阪に住んでいなかったら会えなかった。愛!

SCANDALの聖地・大阪城ホール。
15年前、京橋でバンドが結成されたときから、ここに立つことが彼女達の目標だった。
2013年、初めての大阪城ホールをwowowで観て、1曲目のSCANDAL BABYで涙ぐむメンバーを見て貰い泣きしたのを覚えている。 人の夢が叶った瞬間を初めて見た。
でも、今回、3度目の城ホワンマンを終えた今、もはや目標ではなく、ここは彼女たちのホームグラウンド!

こんな時期の開催で、関係者は本当に精神削られたと思うけど、座席の6割は封鎖されていて、わたしのいたブロックなんて1列に2人ずつくらいしかお客さん入ってなくて、とっても快適でした。

YUIに憧れてギターを始め、SCANDALに憧れてバンドを始めた少女が、あの当時、一体何千人いただろう?

その中のひとりであったわたしは、今思い返せば本当に幸運なことに、中学生にして、バンドを組める環境と出会いとに恵まれていた。
お年玉をはたいてハルナと同じフェンダーの黒いテレキャスを買って、バンドで何曲も練習した。
ギターは弾かなくなっちゃったけど、大学院生になってもまだ、サークルで同じ曲を歌ってる。

昔のわたし。「ミニスカワンピでロックンロール」、今でも守り続けてる。スタンドマイクにギターでも、棒立ちなんてありえない!


SCANDALは、「おしゃれな親戚のお姉さん」って感じ。もちろん血の繋がりはないけれど、ずっと寄り添ってくれて、ずっと可愛くて、ずっと大好き!

スターピョンジャンプ(スターピョンジャンプ???????)の頃から、アイドル視されたり、舐められたりして憤ったり、ハルナの声が出なくなったときも、そこからの復活も、制服を脱いでからも、時には楽器を手放して踊る姿も、ずっと見てきた。
聴いて、見ていたら、いつの間にか自分たちで曲を書くようになって、それらがいま、瞬間センチメンタル少女Sを押しのけてファン投票の上位に輝くまでになった。

不動のSCANDAL BABY


2019年、自主レーベルを立ち上げた彼女達の再デビューシングルは「マスターピース」! 自作曲に「傑作」と名付けることができるようになった4人の姿に、快哉を叫んだ。

例えば意地悪な誰かに笑われたとしても、鈍感で純真なフリして挑みたい

YUIの「迫る難題さえもユーモアに変えて笑い飛ばしたい」と同じスピリットを感じる最強フレーズ!

あまくてふわふわな恋の歌詞ばかり書いていた末っ子がこんな切れ味の良いキラーチューンを繰り出せる大人になるまでの一部始終を見せてもらえるんだから、本当に、どんな映画よりもドキドキするよ。

セットリストはもちろんだけど、特にMCに込められた愛情と、演出の良さが、今まで見てきたどんなライブよりも突出していた。
最初の既存曲アレンジメドレーのSEから始まって、映し出される歌詞もそうだし、曲中たった1回だけしか出てこないフレーズを拾ってシャボン玉1000個ぐらい飛ばしたり。

セラミックブルー、元々曲が泣くほど好きなんだけど後ろの映像が良すぎた。水中花。

どのバンドを聴いていても「もう二度とライブでやってくれなそう」みたいなドマイナー曲ばかり好きになってしまうわたしだけど、SCANDALは珍しく人気曲と自分の好きな曲が重なるから、ライブが本当に楽しい!

「ありがとう」って、こんなにいろんな言い方ができるんだと、この日初めて知りました。

わたしが思うに、歳を重ねる怖さを取り払うために必要なのは、最強のロールモデルだ。
いつでも可愛く格好良く、生き生きと前を歩いてくれるSCANDALがいるから、わたしはこれからも安心して歳を取れるよ。


SCANDAL “her” Diary 2021 on YouTube 08

【結成15周年&誕生日】SCANDALの大阪城ホール舞台裏

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