第101回次回予告

爽やかな風がふき、小鳥のさえずりが聞こえ、温かな日差しを感じる。

目を開けると綺麗な花畑が広がり、穏やかな景色が広がっている。


KENI「ここは…。」

〇〇「こっちですよ。」

KENI「こっち?こっちでいいのかい?」


KENIはどこともわからない花畑を進んでいく。なにかに導かれるように歩いていく。


KENI「どこだい?どこにいるんだい?」

〇〇「ここですよ。」


すると、農園のゴリラ達の姿が見える。


KENI「皆。」

※「兄貴。ほら。こっちですよ。」

KENI「※…。俺は何か嫌な夢を見ていたみたいだよ。」


KENIが歩みを進めるが、そこには川がある。

しかし戸惑うどころか、筋肉を鍛え続けているKENIには水溜り程度だ。


※「兄貴はまだ寝ぼけてるんですよ。オフトゥン峠を超えてください。」

KENI「そうだな。六甲山よりしんどい峠なんてないから、すぐに超えてみせるよ。」


KENIが川を越えようとした時


〇〇「越えてはいけないよ」

KENI「え?」


身体の中から声が聞こえる。


KENI「俺の中から?」

〇〇「止まるんだ。それ以上進んではいけない。」


そう言うとKENIの身体が光り始めた。

いや、筋肉が光っているのだ。筋繊維の一本一本が光ファイバーの置物(昭和世代に伝われ!)のように輝きをおびる。


KENI「なんだ?どうなってるんだ?」


KENIの全身の筋肉光が最高潮に達したその時、彼の三角筋が裏返って顔が現れた。shiroshibaニキだ。


ニキ「パワーーーーーーーー!!!!」

KENI「ぎゃーーーーーーーーーーー!!!!おおおお、俺の三角筋がぁ!!!!」

ニキ「なんだ。三角筋は好みじゃなかったか。じゃあここはどうだい?」


三角筋の顔が戻り、大腿四頭筋が裏返って顔になる。shiroshibaニキだ。


ニキ「ヤーーーーーーーーー!!!!」

KENI「ぎゃーーーーーーーーーー!!!!俺の大腿四頭筋がぁぁぁ!!!」

ニキ「良い筋肉してるね。心地良いよ。」

KENI「病気か?病気なのか?」

ニキ「筋肉ルーレット!!」


shiroshibaニキが、左右の大腿四頭筋に交互に現れる。


ニキ「どーっちだ?みーーーーーーーぎっ!!!」

KENI「お前は誰だぁ!!!!!!!」

ニキ「通りすがりのマスキュラーです。」

KENI「俺の体を通り過ぎるなよ!!……ん?」


気付くとニキがいる大腿四頭筋がびくともしない。

全く動かない。


KENI「あ、脚が。」

ニキ「これ以上進んではいけないよ。」

※「アニキー?どうしたんですかー?」

ゴリラ達「農園長ー。」

KENI「でも、仲間が呼んでいるんだ。」

ニキ「本当にあれは君の仲間なのかい?」

KENI「そうだ。一緒にトマトを作ってた。トマトを………う!頭が!」

※「あーにきー!」

KENI「皆が呼んでる!行かなくては!」

ニキ「ウエスタンラリアーット!」


どがーーーーーーん!!

KENIがセルフで吹っ飛ぶ。

気付くとニキは上腕二頭筋に移動している。


KENI「なにするんだ!」

ニキ「良く見てご覧なさい。あれは本当にあなたの仲間かい?」


KENIが皆を振り返る。

するとそこは今までの綺麗な花や穏やかな笑顔はなかった。荒れ果てた荒野と、朽ち果てた亡霊の姿である。


※「あーにきーーー。」

KENI「これは」

ニキ「ここはあの世への通過点。この川を渡ればもう戻ることはできない。」

KENI「そうか…俺は※に刺されて。」


ニキは僧帽筋に移動している。


ニキ「君に本当の仲間の声は聞こえないかい?」

KENI「耳元で囁かないで」

ニキ「聞こえないかい?」

KENI「え…?」


遠くの方より声が聞こえる。

聞き慣れた、呼ばれるたびに気持ちが上がるあの声だ。


通信「keniiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!!」

KENI「この声は。」

ニキ「知ってるのかい?」

KENI「ええ。呼ばれるためにアタックしちゃうあの声だ。」

通信「keniiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!!」

ニキ「これは…アタックしちゃうな。」

KENI「後先考えずにドラミングしちゃう。」

通信「KEーーーN…」

GOTO「あんた達、結局名前読んでるだけじゃない!☆」

通信「板子、いやITAKO、いやイタコは気持ちなんだだ!!根性なんだ!」

KENI「聞こえるな。皆の声が。」

鴨虎「眠れるKENIを起こすには王子様のキスしかないかも知れない。」

KENI「……え?!」

ニキ「急いで目覚めた方がいい!」

KENI「はい!でもどうやって?」

ニキ「………バックリラックスポーズ。」

KENI「わからんのかい!!」

KENTA「(鞭をシバきながら)誰がいく?」

ゴリラ達「………」

TAWARA「はい!」

KENTA「どうした琵琶湖沈められ男。」

TAWARA「今、一番愛情が深い人がいいと思います。」

ゴリラ達「おお!!」


全員が畳を見つめる。


畳「ぼん!!ぼんぼん!!ぼんぼんぼん!!(いや!いやいや!!インフルエンザうつっちゃうから)」

KENTA「(鞭をシバきながら)いいから!6.5倍でキスせんかい!!」


意を決してアゴクイする畳。


SEIYA「ペガサス流星拳。」

GOTO「WAKUWAKU」

ニキ「いやん!!!」

KENI「マスキュラー!!!!」


畳のLOVE BIGBANG Kissが炸裂する。

ちゅ♡どーーーーーーーん。

KENIと僧帽筋のニキは光りに包まれ、二人共少女の様に恥じらっている。


そして二人は現世に呼び戻される。

果たしてshiroshibaニキは何者なのか。

マーケン社との戦いはどうなっていくのか。



第101回イケゴリパーク〜そして伝説へ〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?