一握の言葉に夢を見る


頭の中は延々と敗戦のスライドショー

膝をついてうずくまる私

それを想像する

これは快楽でも自己分析でもなく

私がこう見えてかわいそうであるということをアピールしたいがための惨めなショーなのだ

道化を演じることで得られる快楽はニヒリズムか毒親案件か

このままでは醜く老いていくだけだ

誰に愛されるでもなく

誰に感謝するでもなく

生きる意味を活路を見出せないままその幕を閉じる

そんなのはごめんだ

言わなければならない

立ち上がらなければならない

奪われてはならない

前に進まなければならない

自分に価値がないと証明がされた今、自分の手に残った一握りの言葉だけ

お前の脳に消えない傷をつけられるかが自分の人生を左右する

結果を求めている

そのために差し出すものが足りていない

まだ捧げないといけない

結晶はきっとそうして生まれるものだ


あの日口を閉ざして以来日常生活は堕落し続けた

そう気づいた途端活路が見出せた

これは独白である

これは主張である

これは表現である

これは日記である

これは恨みである

これは私の生きた証である

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