toiro-ao

小気味よく水面に浮く石を飛んでいく

対岸に行くためかただ楽しく飛ぶだけか

そろそろ終わりに近づくあたりで君の右足はバラバラになった


病棟では管のない点滴がぽたぽたと床に落ちていく

無意味、無意味

0から10まですべてが

これを澄んでいる、透明だというのか

不可視の弾丸が君を貫く

だが左胸を透過しただけだった

弾丸が透過して無傷ではあった

だが弾丸が左胸を通過した事実だけは残る

透き通る青であることが私の存在証明だ


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