toiro-kuro
明かりをともす
強い光に焦がれている
自分だけでない
気づけば周りもみな憧れている
これがあるべき形か
目指すべき場所なのか
終わればすべてのことは徒労に終わる
心がどうやって満たされるのか
全てのことは終われば空しいか
思い出は時間とともにくすんでしまうことを知っている
あのタレントみたいに見出せない
あの漫画みたく乗り越えられない
可哀想な俺を憐れんでください
世の中にはこんなどうしようもない人間がいます
薄汚れた身支度
それで遠いところまで行く
手元も薄暗いままで
自分がいるという認識が正気を保つ手がかりになる
他人をなぞらえるだけでは得られない
自分の手が口が脳が紡いだ糸
か細くて今にも切れてしまいそうな
役目を終えたかどうかもわからず
目は見えなくなり
口もきけなくなり
聞き取れず、触れられず
暗いところで息絶える
もといたところに帰る
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