見出し画像

デザインプロセスで、自社への好感度がアップした話



1. はじめに

はじめまして。アベです。
私は、CROWDWORKS に所属しデザイナーをしております。
普段は、デザインの制作、およびディレクションを兼務することが多いです。

さて弊社ではキックオフという社員総会イベントを、年2回ペースの10月と4月に開催しております。
今年も4月に開催予定で、現在それに向け(日々、納期や期日と睨みあいながら)ググッとデザインに取り組んでいます。

この記事では、前回10月開催時に取り組んだ、デザインおよびプロセスについて一部抜粋して紹介できればと思います。


この記事を書いた目的

私が、この記事を書いた目的は、大きく2つあります

【 1 】記事を書きながら、前回デザインを回顧し、今回のデザインに活かす
【 2 】記事を読まれた方が、ほんの僅かでも、自社について考えるキッカケ  を創る

【 2 】を目的に置いた理由は
私自身、入社して早々(2週間程度)で、このデザインに取り組んだのですが
後述する、デザインプロセスを通して、自社への理解を深め、自社への好感度を高めることができたと感じたからです。

デザインは、同じチームに所属するカイさんと一緒に取組みました。
別の記事で、トロフィーや動画の制作について、カイさんが記載して下さっています。(記事はコチラ
よろしければ併せてご覧ください!



2. デザインの目的は、なにか

デザインを造る上で、目的について考えました。
デザインの目的を考えるためには、そもそもキックオフというイベントの目的を考える必要があります。

私が考えている、キックオフの開催目的は大きく3つあります。
※これは弊社だけでなく、各会社のキックオフに共通する部分なのかなと思います。

キックオフ:3つの目的

【 1 】ミッション・ビジョンなど自社の理念をシェアし、各社員が再考する
【 2 】全社戦略・今期の目標や方針をシェアし、各社員が目線を揃える
【 3 】表彰等を通し、社員のモチベーション向上や組織の一体感を醸成する

そのため
上記3つの目的達成を、後押しするようなクリエイティブを作ること 
デザインの目的だと考えています。



3. どのようにデザインしたか : コンセプトの設計

デザインをするにあたり、デザインの対象とコンセプトについて検討しました。

対象について

限られた予算・日程・工数の中で、どの視覚コミュニケーションポイントに力点を置くべきか考えました。そして、トロフィー・オープニング動画・デジタルサイネージの3点にしました。
その3点にしたのは、当日のコンテンツや流れを確認し、注目が集まりやすい場所やタイミングで露出できると考えたためです。

コンセプトについて

コンセプトを考えるにあたり、以下のようなことを主に考えました

・CROWDWORKSとはどのような会社、組織なのか?
・CROWDWORKSのミッション「個のためのインフラになる」とはどういうことなのか?
・CROWDWORKSのMVPとは、どのような人(どのようなアクションを取った人)なのか?

考えるうちに、「個を支える」「不確実性の突破」というワードが、ゆらゆらと浮かび上がってきました。そして、そのワードをコンセプトに据えました。

言葉を検討する中で、すぐに誰かに答えらしきものを求めるのではなく(そもそも答えが無いようなものだと思いますが)主観的にでもグルグルと考えて解釈するプロセスが、よかったと思っています。

なぜなら、このプロセスを通して、CROWDWORKSに関する理解を一段階深めることができたと思うからです。
また私の自社へのエンゲージメントも、じわじわと高まったような感覚がありました。

そして、このコンセプトを3点のコミュニケーションポイントに展開していきました。



4. なにをデザインしたか : 三点への展開

ここでは、先のコンセプトを3点のコミュニケーションポイント(トロフィー・オープニング動画・デジタルサイネージ)に展開した様子を掲載します。ちなみに、この記事読んで頂くことで、コミュニケーションの解像度があがり、よりデザインした意義があがるかなと思ってます。

※トロフィーと動画の制作についての詳細を、同じチームのカイさんが、別の記事で紹介しています。よろしければ併せてご覧ください!


トロフィー

MVP トロフィー

・中央の球体を「個」に見立ている
・中央支柱と、側面オブジェで「個」を「支える」「包む」イメージ
・側面オブジェをカットすることで、「個」が、不確実な状況でも、局面を「切り開き」「突破」するイメージをデザイン
※ 実は、アルファベットCWを意識してカットしている

[ 基礎デザイン ]: カイさん、アベ
[ 3D立体デザイン ]: カイさん

オープニング動画

絵コンテ

・3色のラインで、電気水道などの「インフラ」やミッション「個のためのインフラになる」をイメージしてデザイン
・ラインが力強く街中を駆け抜ける様子を通し、「突破する」イメージを。
・シンボルパターンが人々にゆっくりと降り注ぐことで、弊社のサービスや、それを通した「金銭報酬・感情報酬」が人々に届き、「個」を「支える」「包む」イメージをデザイン

[ グラフィックデザイン ]: アベ
[ 動画編集・モーションデザイン ]: カイさん

サイネージ

ベースデザイン

・3色のラインで、電気水道などの「ライフライン」やミッション「個のためのインフラになる」をイメージしてデザイン
・中央の球体を「個」に見立ている
・中央の手と、手の周りを突進むラインで「個」を「支える」「包む」「突破する」イメージをデザイン
※ 実は、中央の球体が手に収まると、トロフィーの造形っぽくなるようデザインしている。

[ グラフィックデザイン ]: アベ
イメージスケッチ
縦型レイアウト
横型レイアウト



5. まとめ

先回の制作プロセスや経験を踏まえ、今後回数を重ねる中で、デザイン品質やコミュニケーション手法を、コツコツと発展させていければと考えています。

また冒頭の目的で触れた通り、この記事をお読み頂いたあなたが、自社について考える些細なキッカケにでもなれば嬉しいと思います。

なぜなら、そのプロセスで「個」としての「あなた」が、その組織に所属する「意味や目的感」を見出し、「自らの仕事」にククッと上手い具合に結びつけられた場合。
あなた「個人」にとっても、所属組織・ユーザー・その先にある社会にとっても、Win-Winをもたらす可能性があると感じているからです。
(ただし、自分の特性・嗜好・経験の、いずれにも沿わないことに「意味や意義」を見出すのは厳しいと私個人としては思っています。)

それでは、最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?