キャリアバラエティ Vol.35岡部美智さんの場合

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キャリアバラエティ、今回ご紹介するのは、オフィス用機器の製造・販売、コンサルティングを手掛ける会社にお勤めの岡部美智さん。業種や職種にはあまりこだわりがなかったという岡部さんが仕事をする上で大切にしていることやこれからのことをお聞きしました。


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 福岡生まれ福岡育ちの岡部さんは、幼稚園から大学までを同じ学校で過ごします。友達も変わらず、仲もよく、学生生活を楽しんでいたと言います。
 小中学校時代は、お稽古ごとに明け暮れていました。バレエやピアノは3歳から20歳まで続けており、コンクールに出るほどの実力だったとか。どのお稽古もご両親の薦めで始め、練習はなかなか厳しかったそうですが、練習するとどんどん上達する面白さも相まって、かなり本格的に取り組んでいました。子どものころから、一度決めたことはとことんやる…今の岡部さんのルーツがここにあったのかもしれません。
 コンクールに出るほどの腕前だったこともあり、中学生の頃には音大への進学を考え始めるようになりました。


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 音大に進学するとなると、受験のために早くから準備をしなければなりません。また、本格的に音楽の道を目指すのであれば、地元を離れ東京でレッスンを受けるなど、さまざまな課題がありました。ご家族とも話し合いを続けた結果、最終的には岡部さんご自身で音大へは進学しない決断を下します。
 決断してからは迷いもなく、そのまま進学。次なる目標は「起業」。というのも、経済的に自立したいと常々考えており、尊敬する父親の影響もあり、仕事をする/続けることは岡部さんにとって必然のことだったようです。就職活動では、特に業界を絞ることなく、地元に残ること以外は業種や職種にこだわらずにたくさん受験したそうです。そんな中、面接時に自分を飾ることなく素直に話すことができたのが今の会社でした。まっさらな自分自身を評価してくれた、と就職を決めます。
 2か月間の研修を経てスタートは営業。事務機器の販売業務が主な仕事です。実は岡部さんは研修時から、同期との差を感じ、自分が何もできないことを痛感していたと言います。


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 自分の未熟さを痛感していた岡部さんは、上司や先輩の指示やアドバイスはなんでも受け入れよう、なんでもやろうと決めます。「なぜ?」と思うことも、まずはやってみる。上司や先輩だけではなく、お客さまからの注意も同様に受け入れ、直していきました。やり続けていくことで、自分らしさや自分のスタイルができていき、実績も挙げていったそうです。新入社員時代の経験のひとつひとつが今でも岡部さんの基盤になっていると仰います。
 営業成績もよく、いろいろなことにチャレンジしていた岡部さんは、当時は「男性には負けたくない」という思いも強かったそうです。とある営業チームへ異動したいと思っていた岡部さん、自ら手を挙げて、元の部署の仕事をしながら期間限定で、新しいチームでの仕事にチャレンジします。結果的に、実績を作って正式に異動となるのですが、この経験は、お客様と新しいものを一緒に作っていく楽しさを味わっただけではなく、元の部署の女性の先輩たちが岡部さんのチャレンジを応援し、業務のフォローをしてくださったりと、得難いものだったそうです。


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 営業成績も優秀でプレーヤーとして楽しく仕事をしていた岡部さんに、管理職の話が舞い込みます。まだまだプレーヤーとして仕事をしたいと思っていた岡部さんですが、実際に管理職になってみると、チームメンバーと一緒に結果を出すこともまた楽しいことでした。
 岡部さんはチームメンバーと衝突することもあるそうですが、それは成績や数字に対してではなく、「お客様のためにこれ以上できないくらい考えたのか?」「全力でやったのか?」が曖昧なことに対してです。常にお客様を主語に、お客様の悩みや課題を一緒に解決していきたい、お客様のために精一杯考えることはあきらめたくないとおっしゃる岡部さんらしいエピソードです。
 この春、岡部さんの会社は大きな変化を迎えます。先が見えない中での不安もあるはずですが、岡部さんは、「変化を楽しもうと思っている。チャレンジすることは変えたくない。新しいことを判断できる立場を目指してがんばります。」とおっしゃいます。変化の中で、岡部さんがどんな世界を拓いていくのか、これから先がとても楽しみです。

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