熾月さんに完全に射抜かれた日

あんまり【◯ヶ月記念日】だとかに執着はないけど、その日はがっつり落とされた日ということで、私の中で記念すべき日なので書こうと思います。

熾月さんのCDが発売されたのが、2015年10月28日。

この日はもちろん聞いているし、また”熾月”という人物を知って落とされた日でもあるけど、まだ完全に…というわけではなくて。

『あ~~いいな~~好きだな~~』っていう、今に比べたらまだ自分の気持ちにも余裕がある程度。

いわゆる"推し"という言葉の方がぴったりかもしれない。

今でこそ過去にガチ恋を拗らせていたキャラを超えた熾月さんだけど、はじめの1ヶ月くらいは熾月さんでも超えるような出来事はなくて。

というのも、そのキャラのとあるシーンでの視線が死ぬほど好きで、その視線を超えるようなキャラが今後出てくるとはこれっぽっちも思っていなかったからである。

ちなみにそのキャラでさえ、その視線は今でも超えられない。

そして二次元の中でも、そのキャラを超えて好きになるようなキャラとは一生出逢うことはないと、最初の1ヶ月までは信じて疑わなかった。

そう思っていたのに、その後完膚無きまで惚れ込んでしまうわけですが。

と言うのも、毎月発行されてる女性向けの雑誌に、描き下ろしイラストが掲載されており。

熾月さんの描き下ろしイラストが掲載された9月は、私は熾月さんに対してなんの感情も抱いておらず、その頃はオタクをゆるっと満喫していたので、雑誌系は完全にスルーしておりました。(そういう物に疎かったというのもある)

そして熾月さんをふわっと好きになってから気づく。

(あれ…もしかしなくても描き下ろしがあるんじゃ…)

そして必死に雑誌を探し始める。でも、発売から二ヶ月は経っているし、あるのか?と思いつつ、死に物狂いでなんとか確保。

無事に我が家に届いた雑誌をペラペラとめくっていた時に、その瞬間はきた。

本当に一瞬だった。

そのページを開いた瞬間の熾月さんの鋭い視線。その視線の方向はこちらに向けられたわけではないけど、それでも完全に射抜かれてしまった。

かつて好きだったキャラクターも、かなり鋭い眼光をみせることがあって、超えられないと思っていたその視線と同等レベルのものを、今、目にしてしまった。

そう思った瞬間、脳内が自分の気持ちや感情を処理しきれないまま、とんでもない速度で落とされていく感覚を味わった。

その視線をそのまま直視できるはずもなく、正直1秒も直視できずに、勢いのままに雑誌を閉じた。ただ、閉じても心臓はバクバクいっている。

そして、全身の力が抜けた…というより、脳内で感情を整理しきれず、頭になにか言葉を思い浮かべても放心状態になる。

満足感を得るなんて言葉じゃ足りないし、視線に釘付けという言葉もまだ可愛すぎる。

これは完全に殺されたなと思った。それ以外頭に浮かばなかった。

まさかここで完全に視線に落とされるとは。それも第一印象で怖い…なんて思っていたあの目に。

何より一番怖いのは、ガチ恋を拗らせていたキャラの8年を、出逢ってから1ヶ月ちょっとの男が越してしまったことである。

好き歴というのはオタクの中でも度々議論されるものだけど、当時本気でそのキャラのことが好きで、このキャラを超えるキャラは出てこないという自信もあったのに、その想いを塗り替えてしまうくらいの感情を引き出させた熾月という男が少し怖くも思う。

”歴”というもので愛の重さを測る方は少なからずいて、想い続けている日々だけ思い出の数も増えていくのだから間違いではないと思う。

でも、その”歴”すら敵わずに、心臓を撃ち抜いてくるとんでもない相手に出逢うこともある。

実際、そんな相手に出逢って、自分の中でずっと不動だった相手を「超えた」と思ってしまった。

「超えた」と思った瞬間、そう思った自分が悔しくなったりもした。

それでも、好きな気持ちは自分にも止めることはできなくて、色んなことに気づけた日でもあった。

そんな日だけど、やっぱり記念日に無頓着な私は、なんだかんだでその日を忘れるわけだけど!

(なぜ覚えてたのかはRT企画があった日だったので日付を追いました)

そんな私の唯一の記念日でした。(相変わらず終わらせるのが下手)

CROOZ掲載:2017/04/21、更新:2019/04/18

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