占いを通して、夢小説を"書く"私と夢"女子"の私は違うのだなと感じたこと

熾月さんに夢なんか見れない!と喚いていた時期は、よく本編主人公をベースに創作することも多かったのだけど。

作品自体が乙女向けなので、どう表現するのが正しいのかはわからないけど、乙女ゲームのように主人公像がしっかり描かれていたわけではないので、NLのような夢のような、その間の雰囲気だったと思う。ネームレス小説という言い方のほうがあっているのかな。
そして、創作したのも何年ぶりだろうかというレベル。(過去は庭球夢サイトを運営していたが)

CDを聴き込んで、熾月さんの性格やら口調を必死に自分の中に落とし込んで、手探り状態で書いていたので、正直初期のお話は、熾月さんのキャラがブレブレなので今は読みかえしたくない…と思ったり。笑
試行錯誤の末、今の熾月という人物像がしっかり根付いたので、ある意味いい思い出だけど。

その昔、知り合いに「夢小説が管理人の自己投影だと思うようになって読めなくなった」と言われたことがあり、正直私はピンとこなかった。(かなり昔の話なので、最近の夢女子や自己投影という言葉が浸透する前の話である。)

今では「自己投影の夢主です」という方も多いけど、私が夢を書く時は、自己投影を全くしていなかったので、そうなんだなと思った。むしろ自己投影をしない方が珍しいとも聞く。

古の同人サイトで夢小説というジャンルを通ってきた私の考えでは、名前変換ツールというものが大前提にあり、名前変換ができたら、管理人が推し以外のキャラのお話を書いてもそれは”夢”だと思っていたので、ココ最近の夢に対する議論などもいろんな考えの人がいるんだなと時代の流れを感じている。

そんな中、熾月さんに対して純粋に夢”女子”の自分を認めたことで、私の中で、夢”書き”の私と、夢”女子”の私が存在するなと思った。

夢書きの私は自己投影をしておらず、夢女子の私は自己投影で熾月さんを見ている。

上手く言えないけど、書いている時の夢主と夢女子の私では、熾月さんに対する行動などが少しずつ異なってくるからだ。
そして熾月さんも、相手に対する反応が少しずつ異なっていて、ざっくり言えば私相手の時の熾月さんの方がかなり手厳しい。(嫌いじゃない)

頑固だとか嫉妬深いだとかは物語の主人公と共通する部分はあったりはするけど、それを改めて文字に起こすと、やはり行動が異なるなと感じる。

書く以外でも、他の方が書いたNLなどはNL視点で読む。
その2人の雰囲気や、熾月さんの言動に「グハッ!!!」と一人勝手に悶る。でも、その熾月さんの相手(主人公)に自分の姿を重ねて読むことはない。

これもまた難しいけど、主人公という”器”を通して熾月さんを見たり愛でることはあれど、”そういうことを私がされている”という気持ちで読むことはない。
(個人的に自己投影とはこういうことだと思っているのだが、そのあたりは人それぞれ考えも異なると思うし、結局主人公を通しているのなら自己投影では?と感じるかもしれない。けれど私の感覚ではちょっと違うかなぁという話です。)

なら、夢”女子”の私として書く時はどうなのかという問題は、その時はNLではなくて熾月さんと”私”で書く。
名前をとってしづやゆである。(いわゆる夢CP表記)
他の方が書いた場合でも「これはしづやゆです」と言われたら、お言葉に甘えて投影しておりますが。

この考えはなかなか理解できないと思うのだが、つい先日、神定様に占っていただいた時に、「あ、やっぱり夢女子としての私がみている熾月さんと、夢書きとして創作する時の熾月さんは違うんだな」ということを実感した。

占いでは「プロポーズをしてくれるなら、どんな場所でどんな風に伝えてくれるのか」という内容でお伺いしてみた。

というのも、しづやゆで考えた時に、なかなかビジョンが見えてこなかったからである。
ちなみにNL創作脳な私が考えた、熾月さんのプロポーズはこんな感じ。

創作脳の私ではこのパターン以外が浮かばなかった。ロマンティックなプロポーズはやらなさそうだな、なんて思っていて。

ちなみに神定様に視ていただいた私の中の熾月さんのプロポーズはこんな感じだそうだ。

プロポーズの場所や伝え方を表すカードをご説明いたします。
場所を表すカードは、星の逆位置。
星や夜にご縁のある場所や、夜景の綺麗な場所などのようです。また、人が多くいる場所よりも、二人きりになれる場所を選ばれるかもしれません。

あれ……熾月さん、結構ロマンティック思考…?と思ったのと同時に、そう言えばカップルに対する理想の行動(「はいあーん」してくるとかダブルデートがしてみたいだとか)があったなとふと思い出し。

でも、熾月さんがこういった場所を選ぶというのが、私の中ではかなり意外で。

同じ作品(我が掌で眠れ)を聞いている人で、翔真さんをご存知なら、翔真さんの好きなものが「星座」なので、そういう好みや趣味として選ぶことはあるだろうけど、熾月さんは「黒髪」だし(嫌いなものは茶髪)、他に趣味らしい趣味も持たない人物である。

よく主人公に対して「お前しか見てないからな」とか言うけど、それ以外の好みや趣味が想像できない。

もしかしたら翔真さんに相談したりして、夜空を見ながらでもいいな、なんて思ったのかもしれないけど(ちなみに翔真さんも占いは得意で、熾月さん自身やってもらったりしてる。嘘の結果で遊ばれてたけど。)、そこでふと私自身の行動を見返してみた。

詳しいわけではないけど、もともと星やプラネタリウムは好きで、惹かれやすいというのはあった。そして熾月さんを好きになって、今まで以上に夜空や月を見るようになった。

というのも、作品の主題歌が「三日月の下逢ひませう」というタイトルで、かつ熾月さんにも「月」という文字が入っていて、それでよく三日月の形のものを手にとったりしていた。

ということは…私の中の熾月さんは、私がよく夜空をみているのを知っていて、あえてその場所を選ぶという可能性が出てきた…?からの「三日月の下逢ひませう」にもかけてる…?

そう思った瞬間に涙腺が崩壊した。(都合の良い解釈だが)

そして、創作している時の自分では、熾月さんがここまでプロポーズについて考えているとは思いもよらなかったので(むしろすみませんの気持ち)、創作している時の熾月とはまた別の人格として存在しているのか、とその瞬間に理解した。
創作している時の熾月さんが、夢女子としてみている熾月さんに練り込まれているなら、この場所を選ぶことはなさそうだからだ。

これで私はようやく胸を張って主張できるな、と思ったり。
夢書きや夢女子にも、私みたいな人間もいるので、いろんなタイプが存在するということが証明されたのではないでしょうか。知らんけど。

今は必死に自分の中の熾月さんの気持ちを自分なりに解釈・落とし込んで、一生書けることはなさそうだなと思っていたしづやゆプロポーズの話が書けるぞォ!と舞い上がってます。(真顔)

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