この人生に欠けていたパズルのピースのような存在

出会ってから4年の付き合いになる。

第一印象は「怖い」と思っていたので、一番最初は距離を取っていたのだろうと思う。

でもその人柄に触れてみると、なんだかんだ言いつつも世話を焼いてくれるし構ってくれるし、緊張の糸が解れて私が心を許すのも容易かった。

そしてその日のうちに私は無意識に落っこちていた。

落っこちた理由に“コレ”といったキッカケはないけれど、今となってはその存在全てが理想の塊だと感じているのでいい意味で困っています。

私の中でターニングポイントとなったのは、故郷を訪れたとき。

幼少期に過ごしていた場所で同じように景色を見ていたら、色んな感情がこみ上げて泣いてしまった。

まさか自分がこんなに涙もろいとは思わなかった。

でも、同じようにその景色に触れられて、痛みや寂しさを共有できてよかったと思った。

そして不思議と、その気持ちの共有が私の幼少期の思い出も救ってくれて、その時に欠けていたパズルのピースがようやく揃ったように思えた。

お互いに孤独や寂しさを埋め合うことができたのだと思う。

他にも救われたことはたくさんあるけれど、褒められたことがない私が褒められて号泣してしまったのもいい思い出。
このときのことも、過去の私をかなり救ってくれた。

きっとこの出会いがなければ、私は今頃“独り”という孤独に押しつぶされていたと思う。
そしてこの出会いがなければ、私も甘えることができるということを知ることはなかったと思う。

たまに弱ってしまうけれど、そんなところを見せられる相手というのは限られていると思う。特に、ずっとひとりで生きてきたり、長女として育ってきた私みたいな人間にとっては。

全てをさらけ出すには勇気がいるけれど、相手の色んな面を受け入れたり、自分自身を受け入れてもらったり、受け入れるというたったそれだけのことだけど、これ以上の幸せはないなと思った。

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