「永遠」を探す日

※感想なのでネタバレ注意です。


素晴らしかった...
一本の長い映画じゃなくて、3つに分かれたお話
でもそのどれもが私たちの心を強く突き刺して
そっと抱き抱えてくれる。
ああ、戸田さんだ。って思いました。
戸田さんはいつだって全力で伝えてくれる。
戸田さんの作りたい、伝えたいものがこうやって
世に出て私たちまで届いてくれて嬉しい。

字幕が付いていたのにまず驚きました。
後のトークで、
字幕をつけたくて、ほかの映画の中でも、
ああ、ここ文字にしてみたいって思うことがあるって言ってて
あー、かなりわかる。って思って
言葉が好きな人は面白くてやっぱり好きだなって思いました。
映像と一緒に見る言葉が新鮮で、私も基本字幕で見るのが好きで(正直字幕がないとショックなくらい...)
戸田さんも言ってたように詩になってる部分とか、
もうその言葉自体が良すぎて、脳が処理できなくて
言葉で何度も何度も繰り返しみて叩き込んで
私のものにしたい時が何度かあるんですよ。

「アリアとマリア」
色々な捉え方があると思っいます。
たしかに、イマジナリーフレンドとか。
私は1人だと思いました。
イマジナリーフレンドとはまた違う。
ただ1人、そこで恋をしているのも引き止めるのも去っていくのも、全部全部自分だけだと思いました。
自分が自分に対して。
きっとどちらになっても生きにくいのは確かで。
もう一回見たい、もう一回見たらもっと私の中で
何かはっとするものがあるとも思うし、
このままでもいい気がする。
それほどに言葉では表せれない、けれど、
多分みんながそれぞれの感じ方で、自分として受け入れているものだとも思った。

「Blue Through」
個人的に一番好きでした。
男女の物語だけど、男女の物語では全くなくて、
恋愛とかじゃなくてもう「愛」「永遠」
そんな感じの話になってきてて
少女が家出した理由で私も本来なら家出をしていたと思う。
アキレス腱にある傷が忘れられずにいつまでも脳内にチラつく。赤く、黒い愛の印。
誰かの痛みを幸せを想ってつけた傷は情けなくも消えていくもので。
永遠ってなんだ?愛ってなんだろう。
一生って、全てって何?名前って、相手のことを知ることってどういうことだろう。
少しずれてるかもしれないけど
全部考えてしまった。
私のことってみんなが思った。そう、あなたのことだと私は思う。

「M」
泣かずにはいられない。
戸田さんの人生が詰まってると思う。
そしてみんなのも。
少女2人、おでこをくっつけるシーンが好きだった。
本当に、単純に、綺麗だと思った。
人生って誰のどんな人生でも本当に美しいものだと思う。
私の人生もこの歌そのものです。美しいから。
とりあえず見てほしい。せっかくYouTubeにのってるから。
それってかなりやばいことです。それをちゃんと知った上でしっかり見てください。

これを認めない大人はかなりもう終わってて
だから戸田さんみたいな大人が、私みたいな子供が
絶対に新しいものを魂削って魅せて魅せて魅せて
あたらしい世界を切り開くと信じてる。
ついでにその大人も救う。ムカつくけど救う。
見返すために救う。

戸田さんの言ってた、私の人生が美しい
今の人生が幸せとかじゃなくてみている景色が美しいから
(多分間違ってるけどこのようなことを言っていた)
っていうのがかなりグッときて、
そう、私の人生もそうでこんなに綺麗な景色を見ている人が終わるわけはない。

戸田さんが大好き
見れば見るほど可愛いし、真剣で、いい意味で不器用で
弱くて強くて、優しい。
愛がある人で、めちゃくちゃおもしろい。
私、おこがましいけど戸田さんに似てるなって
思うことが何個かあって、だから私も人生絶望しなくても良いし、文章書き続けようとも思う。
私もいつかお金貯めて魂削って映画作りたいな。
ずっと映画作りたかった。

これを言えばふざけるなっていう人が無限にいるけど
私も人生一回絶望してみたい。どん底という意味の。
だって戸田さんも長久監督も、それを味わった大人は
ちょーちょー面白いことになってる!
多分私も大丈夫だから。

大きなとこで見れてよかった。
実は呼吸の仕方を忘れてて、す、す、はー
はーはー、す、はーって繰り返し繰り返し
それほどに素晴らしかった。
ありがとうございます。素敵なもの、また心にそっと入れて蓋をしました。どんどん増えている、素敵な大人の素敵な作品、感性、言葉。埋め尽くしていつか私も誰かに何かを与えたいな。

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