人間の欲望は他者の欲望を欲望する
大学4年間の講義で唯一覚えている言葉かもしれない、、、
というか、一番私の心に響いた言葉。
私は文化を構想するという名の学部に通っており、
哲学や社会学や言語学…あらゆる分野の講義があった。
この授業もなんで選択したかもわからないし、なんならこの言葉以外は
何も覚えていない。
先生が難しい哲学?をひたすら黒板に書いて説明していたのを、
寝るかスマホをいじりながら聞いていただけだ。
だが、なぜだかこの言葉だけは私の心に突き刺さり、
他の内容は全く理解もしていなかったけれど、
この言葉をテーマに執筆したレポートはA判定をもらえた。
人間の欲望は他社の欲望を欲望する
ジャック・ラカンが言った言葉だったような気がする。
私はこの時、一目惚れした先輩に恋をしていた。
そしてこの言葉を聞いた時、あ〜恋愛の本質もここにあるのだなと感じたのを覚えている。
例えば、好きな人がいたとして、
私たちが本当に手に入れたいのは、その人本人ではなく、
好きな人が自分に対して、同じように連絡を取りたい、一緒にいたい、もっと知りたい、、と抱いてくれる、欲望そのものを我々は手にしたいのだと。
全くと言っていいほど恋愛経験は豊富ではないが、
妙に腑に落ちた。
追う恋愛の方が、何倍も楽しくて刺激的だよとよく言われるのは
人間の欲望の本質を得ているからだろう。。。
そして大学3年生の時に経験した、おそらくもうあんなキラキラした恋はないだろうというほど眩しかった、”追う恋愛”は最高に楽しかったのだ。
その恋の結末がどうなったかは、またいつか、、、
きっといつか、あの時の淡いキラキラしたもう味わえないような
感情を思い出しながら書くことにしよう。
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