「こういうことだよね」
子どもって大人のセリフを真似する生き物だ。
しかしその意味を理解してるのかしていないのか。というのが(特に2歳くらいだと)大いなる謎である。
例えば朝食のとき、ゆで卵なんかを指差して、
「これってさ、こういうことだよね。こーいうことなんだよねー!(同意を求める首かしげ)」
みたいに最近息子が言ってくるのだが、妙齢以降の人間が発しがちな「ちょっと悪いんだけどあそこにあるアレをアレしてくれる?」みたいな、本人の脳内では鮮明なイメージが相手に何も伝わらないセリフそのものである。アンタは何が言いたいの?という疑問しか浮かばない。
「こういうことだよね」とか「そういうことだよね」とかって、割と大人っぽいというか、無邪気とはいえないセリフだと思う。曖昧な表現でやわらかさもあるが、何かの定義づけを意味するものであり、2歳が何を定義するというのか。いや実は子どものほうが天才だからめちゃくちゃ崇高なことを考えてるのかもしれないし、、、、(この間0.2秒)。
結局よくわからなくて、私の気分次第で「え?何言ってんの?」と返すこともあれば、「そうだねー!こーゆーことだもんねー!」とノリで同意することもある。ちなみに意味を尋ねたところでもちろん解説などは得られない。実際どう答えるのが正しいのかさっぱりわからないまま、きっと気づけばこういう言い回しもなくなっていくんだろうなと思うとちょっとさみしい。
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