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「なんで?」

まるで掴んだ星の砂が指の間から溢れていくように、日々があまりにもさらさらと過ぎていってしまいます。少し前(一ヶ月くらい)に感じたことなのですが、子どもの「なんで?」という台詞について。

子どもといえば無限のなんでどうして地獄ですよね。いよいよ我が子も言うようになりました。
但し、想像とは使い方がちょっと違っていたかな、と。

私の想像では
「AってBなんだよ」
「なんで?」
「BがCだからだよ」
「なんで?」
「CはDだからなんだよ」


みたいな延々としたやりとりに使われるものだと思っていました。新たな疑問が生まれて止まらない!みたいな。

ですが実際は、
「出かけるからはやくごはん食べて」
「なんで!」
「急がないと間に合わないから」
「なんで!」
「食べないと出かけられないでしょ?じゃあこれでごちそうさまにして出かける準備する?」
「なんで!」


といった具合。おわかりいただけるだろうか。
要するに「異議申し立て」の表明として「なんで」を使うんですね。同じ理由を何度答えても「なんで!」の一点張りだったりするし、あ、これって理由が知りたいわけではないんだな、と気づくのに少し時間がかかりました。イヤイヤ期の持ち札のひとつだったというか。

今は少しイヤイヤ期もおさまりまして、お風呂もまあまあちゃんと入るし、寝るときもまあまあ寝床に入るし、すんなりとはいかないまでも号泣して状況をひっくり返して手がつけられなくなる、ということはなくなりました。

同時に「なんで?」ってあんまり言わなくなりました。そのかわり「かーたんの食べてるのはみかんなの?」とかはっきりと質問してくる。これも「そうだよ」って言っても「かーたんの食べてるのはみかんなの?」と山びこのような返しを受けること多々で、あれタイムワープしちゃったかな、ていうか質問って答えがほしくてするものではないのかもしれぬ、というなんか哲学的な真理に近づきそうで近づかない、少し近づく気がする今日このごろです。
#2歳11か月

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