[勝手にBTS観察] 外柔内剛の人、JIMIN編。

見事なまでに能動マン。
愛を惜しみなく与えに行き、自らも愛を求めて人に近づく。学ぶこと、鍛えること、称賛、ハグ、助け、感嘆、泣き、笑い、怒り、照れ…ジャンルを問わず自他へ能動的に行動することに、誤配とためらいがないように見える。

誰かが胸に湛えた感情をすぐに汲み取り、駆け寄り、体に触れ言葉をかける。バラエティ鑑賞中に「優しい…！」と思う瞬間が何度もあり、行動に慈しみがたくさん詰まっている。マリア様を見てるような気分だった。どんな場でも人の気持ちに敏感で、ナムさんが彼を「利他的な人」と表現していたことに心から同調するし、無私無欲っぷりや情の深さ、感情ケアスキルの高さに驚かされる。

ButterでBTSを知った私は、公式MVの初見で「この人がグループのセンターかな」と思った。妖艶な顔立ちとレインボー髪に全身白スーツで覇王感しかなくてあんなの普通の人はまず似合わないし、エレベーター間奏ソロダンスで先陣を切るシーンでは体と手の使い方とが美しく連動していて、動きは変則的なのに視線は尖っているというあの数秒が最高すぎたから。

ジミン推しの友人に理由を尋ねるとやはりダンスに魅了されたと言っていた。人は美しいものに惹かれる。静止画でどんな瞬間を切り取られていても天女が舞ってるみたいに滑らかで、心の奥まで温められるような美しさがある。プロフィールを知るまで一番背が低いと気付かなかったくらいダンス中の存在感が鮮烈。インナーマッスルの塊なのに天女…？どういうこと？？？

絶句..…

あまりにも綺麗な高音の伸び、計算し尽くされたような息遣い、繰り返し聴きたくなる歌声は「キリングパート製造機」と呼ばれているらしい。

メンバーと居る時、彼の役割はコロコロ変わる。リードしたり助けられたりイジったりイジられたり、従順になったりオフェンシブだったり、変幻自在な緩急が絶妙。ダンスや歌のみならず対人姿勢までがテクニカルで感心する。

可愛さと美しさの代名詞みたいな人だけどお茶を飲むかの如くシャンパンを一気飲みしたり片手で手酌する姿はゴリゴリの漢（オトコ）でしかなくて、インタビューやトーク番組でも、ARMYが啓発されるような地に足の着いた的確なコメント力を見せてくれるのは、多角的に物事を捉える視野の広さを持っているからだと思う。知性と大人の色香を服の下に隠す釜山男子。

「制作会見で失礼な質問をする記者」という動画では悪意的な記者に対して、なんだテメェやんのか的な姿勢とは対極にいそうな彼が、誰よりもそれに近い表情をしていた。相手をビビらせるための虚勢ではなく、屈託のない笑顔の後ろに伏せられている「怒りとプライド」が明確に見えた。この人絶対に喧嘩強い気がする。

「睡眠時間２時間で練習に没頭していた」という有名なエピソードがあるけど、報われない努力もあるこの浮世でストイックに自らを追い込み人生を切り拓いてみせた人。努力家揃いのBTSメンバーが口を揃えて讃える努力家、なのに謙虚で、慢心せず自分を疑うこともあり、真摯に責任と向き合う自己研鑽力の高さ、超がつくほど根が真面目なのも多くの人に支持される理由だろう。

メンバー内で「ARMY」と言った回数を数えたら優勝するのではというぐらいARMY愛を巻き散らしている。この愛はメンバー全員が等しく持っているものだろうが、やはり能動的な愛情表現で説得力出してくるのがジミンの恐ろしさ。

というわけで、私の中ではジミン「ちゃん」的な母性をくすぐる可愛らしさよりも、儚げだけど自立していて、柔らかくて堅実で、切なくも凛々しく、親しみやすいのに人間離れしていてエロい、という「秘めた複雑さをすべて司るカッコいい人」というイメージが先行している。

がいじゅう-ないごう【外柔内剛】
外見は穏やかでやさしそうだが、心の中は何事にも左右されない強い意志をもっていること。

goo辞典

※これはBTSのド新規ファンによる感想であり、個人のお人柄を断定するものではありません。