[勝手にBTS観察] 八面玲瓏の人、V編。

宝石に似ている。
唯一性があり、繊細で、天然で、ありのままの美しさが心を惹きつける。綺麗な原石が、メンバーやARMY、音楽、自然、愛という万象で磨かれ輝きを増しながら、外の光を取り入れて一層煌めく。そんな生き様。

焦らずゆっくり話す姿は内面が滲み出たような穏やかな雰囲気を纏っていて、口下手ながら丁寧に言葉を紡ぐためか記憶に残る表現も多く、大きな目にいつも素敵な世界を映しているのが伺える。
容姿が完璧だからではなくその「表情」が美しいのは、危うさ、清々しさ、嬉しさといった感情と人間性が表情に宿っているからだと思う。

美…

メンバーがグクの絵の上手さに感動する場面で「僕は（RMの描いた）点描画が一番好き」と呟き、SUGAのラップが世界一好きと讃え、親友ジミンを一番カッコいい人だと言い、ダンスを自虐するJINを食い気味に否定する。
行動原理に相手への「愛」が透けて見える気がする。

愛されたいという自身の願望にも素直。自分と大切な人との間に愛情や肯定感、リスペクトを置いている。ほぼ映らないような画角でも、誰かに丁寧にお辞儀していたのが印象的だった。

ボンボヤで諸事情によりナム氏だけ別行動になった時、残念だねと表向きにでも得心するメンバーもいる中「７人全員でなきゃ」と怒りの想いをド直球に吐露していた。感情全乗っかりな彼の言葉はとてもリアルで損得勘定や淀みがない。メディアだろうがどんな個性も隠さないし、自分を偽ろうという邪心もなさげ。

バラエティで悪巧みを働いたり、UNOのルールを理解しないまま２位になれたり、人狼ゲームで自身の無垢さをフル活用して人心掌握したかの如く嘘をつけるパラドックス感は掴みどころがなく、ニカッと笑う顔は無防備そうで角がないのにステージでは激尖りな色気を放ったりと、少年と大人の間のゆらぎみたいな絶妙さがある。

私はButterのパフォーマンス動画からBTSを知ったけど、厳密にいえばテテが手の甲に優しくはにかみながらキスをする仕草に視線を引きずり込まれ、背景に溶け込む気か？という透明感に「なんだこれ…」となってもう一回観て、そこから無事Butter無限ループに突入し、BTSにハマった。

差す光やカメラの角度といった外的要素は彼の意図だけではどうにもならない。あらゆる動画を観て、この世の偶然をも味方にしていく人な気がした。ダンスの抜け感から表情の作り方、歌声の幅まで、スイッチが入ったらぶっちぎりの憑依性。個人的にはDNAの時のビジュアルと、タルバン写真展の王子ショットに度肝を抜かれた。

は…？

ちなみに出演ドラマ「花郎」では、テテがメインの悲しいシーンでその演技力にズブズブに感情移入させられ普通に号泣した。演技経験なしだったと知り「演技もできるアイドル」とかいうレベルを超えた才能に驚いた。

公式の並び順以外でも端にいることが多い印象で心理的にもどこか自由を守りたい天才肌タイプっぽいし、両利きでAB型という科学的な稀少さ、尚且つあの天才ミンシュガも「Vはステージの上で完璧なので尊敬している」と称賛していたので、彼は生粋の天才なんだと思う。それも無自覚の。

自己表現する時のリラックスぶりが人との壁を無条件に崩していて、どうやって仲良くなろう的な発想がないからこそ相手が心を開き、すぐ打ち解けられるのはナチュラルボーン人たらし。

確かにビジュアルには少年が潜んでるし収録中に野良猫と戯れたりもするけど、「四次元」「５歳児」なんかでなく、綺麗な世界観を持ち、あどけなさを残した一人の渋い男性に見える。
自分の感性を疑わず、根っこにある柔らかいセンスを妥協なしに保てる強さが眩しい。

はちめん-れいろう【八面玲瓏】
どこから見ても透き通っていて、曇りのないさま。心中にわだかまりがなく、清らかに澄みきっているさま。また、誰とでも円満、巧妙に付き合うことができるさま。

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※これはBTSのド新規ファンによる感想であり、個人のお人柄を断定するものではありません。