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ハラダのラスクは、明治34年創業、和菓子→学校給食のパンからはじまった。

*元々Bloggerで公開していた記事をnoteに移動した。
(初公開2021年4月、更新2024年1月)

ハラダのラスクこと「グーテ・デ・ロワ」をはじめて食べたとき、子供の頃食べた「食パンの耳を揚げたやつ」を思い出した。

ガトーフェスタ ハラダは、群馬県高崎市に本社を置く、明治、昭和、平成、令和と激動の時代を生き抜いたメーカー。

1901年和菓子の製造→学校給食のパン→食パンを利用したラスク→2000年ガトーラスク発売と、

常に時代に合わせて柔軟に変化した商品開発をし、今では、都内のデパートで行列ができるほどの安定した人気を誇る菓子メーカーだ。

1960年から70年代にかけて、母さんは、サンドイッチを作るときに切り落とした食パンの耳をビニール袋に入れて冷蔵庫に保存していた。ある程度溜まったところで、おやつを作るためだ。

やりかたは、簡単で、我が家では、たっぷり油を張った両手の中華鍋に、食パンの耳を次々落として、カリッと揚がったところで、4つ折りにした新聞紙にいったん受けて、白砂糖をたっぷりとまぶして作っていた。

いっぽう、ラスクは、wikiによると

ラスク(英: rusk)とは、ビスケットの一種で、パンを二度焼きした焼き菓子のこと(「ビスケット」は「二度焼いたパン」が原義)である。発祥のドイツではツヴィーバック(独: Zwieback)といい、同じく「二回焼いたパン」を意味する。英語のラスクはスペイン語またはポルトガル語で巻いたパンを意味するroscaに由来する。
0.5cmから1cm程度の厚さに切ったパンの表面にアイシング(卵白と粉砂糖を混ぜたもの)などを塗り、オーブンで焼いたもので、消化に良く保存性のある洋菓子の一種である。

とある。
パンの有効利用と言う点で、両者はよく似ている。この説明のように、ラスクは、パンを薄切りにしてカリカリに焼いた後、バター、砂糖など塗って再度焼き固めるのが一般的な作り方だ。

ガトーラスク開発者の方たちも、昭和のお母さんたちが揚げた食パンの耳のおやつのことが頭にあったのかしら、と想いを馳せたけれど、元々、パンを作っていた時代から、売れ残ったパンをラスクに加工し販売していた。

2000年の発売から現在まで愛されているグーテ・デ・ロワことハラダのラスク。単純明確な原材料と製法からくるシンプルな味わい。ただのラスクと侮るなかれ。

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