見出し画像

犬を迎えること

犬を「飼う」っていう言葉が苦手です。
しかし、それを決めた時
ペットショップやブリーダーから
犬を飼うなんて反対だ!保護犬を!
…と、押し付けてくる人がいた。

私はその志は素晴らしいけど
犬は「可哀想」では迎えられないよ。
犬との生活は生涯、膨大な
お金と時間と責任を負うもの。
...なので自分の好きな犬種を
(見た目だけじゃなく、個体特性含め)
幼犬から迎えて「私」と暮らし易く
相棒として育てたいと言った。

私は本当はフレブルが良かったけど
フレブルオーナーの友人が愛犬の皮膚疾患に
年間100万円以上を費やしていること
度重なる天災...10kg以上の中型犬を抱え
女手ひとつで逃げ切れるか想定して
朕か、ペキか、パグが悩んでパグに決定。

彼はそんな私を非難してたけど
自分が「飼う」訳ではないのに
押し付けるなんて傲慢な人だったなーと思う。

けっきょく病気以前に元々、心配性な私は
ひとり暮らしで犬を迎えるのは諦め
結婚して生活が安定してこの子を迎えた。
しかし、離婚してけっきょくひとりで
この子と暮らすことになった。
しかも精神疾患を抱える私が犬と暮らせるか
離婚の際、夫に託すべきかすごく迷った。

だけど夫と離婚して間もなく1年。
あの時の決断は正しかったと切に思った。
決めては犬の脱走事件。
離婚話しが持ち上がっていて
私も精神病が1番重かった頃。
拒食症、睡眠障害、希死念慮...
そんな中、元夫は2日連続で犬を脱走させた。

殺すつもりなんじゃないかと思った...。

夫が追い掛けるたび、犬は逃げる。
とうとう交通量の多い道路に飛び出した。
クラクラした。
しかし、いつの日も愛犬が従うのは私だった。

待て‼️の怒号でピタッと
鬼ごっこを止めたのだ。

私はへたりこんだ。元夫は謝ってたけど
正直2日連続は殺意が湧いた。
絶対、「飼えない」あんたには渡さない。
私はこの子と「暮らす」んだ。
振り返れば世話をし主になったのは私だった。
元夫に託せば飼いきれず、
義実家へ送られていただろう。
義実家の犬の飼い方は
昭和スタイルで想像すると耐えられない。

そんな訳で加療しながら別居中の愛犬には
一時的に苦労も掛けたと思うけど間違いなく
パートナーとして育って私を守ってくれた。

私のパグは先天性の病気があるけど
保護犬でなかったから
0歳から保険を掛けられたお陰で
全ての疾病の医療費が3割負担で済んでいた。
・股関節形成不全
・膀胱結石
・毎夏お馴染みのマラセチア
・アレルギー
動物病院は軽く1万超えることもしばしば。
それが3千円で済むので有難い。
もちろん保険料が掛かるけど
今のところプラスです。
(負のギャンブルに勝っている😂)
おそらくマイナスになるのは
8歳頃を見込んでるけどその頃にはシニア
だからまた何か病気するかもしれないし。

ご飯も結石用の高いやつだし
内臓疾患防止に歯磨きもしてます。笑
お散歩は1日1−2キロ。
パグにしてはよく歩きます。
後ろ足の筋肉を鍛えないと
股関節形成不全が悪化するんで😓
今年の健康診断も特に問題ありませんでした。
⬆️🐶の健康診断ね

この膨大な時間やお金や責任。
「可哀想」だけで「偽善」の気持ちだけで
迎えた子なら果たして全う出来たかな?
...心が折れて、また里子に
出してしまったんじゃないかと思います。
実際、そういうケースも多いとききます。
やはりトラウマを抱えた子だったりしたら?
敏感な子だったりしたら...?
自分が弱くなったとき守れたでしょうか?

動物愛護の精神は尊いです。
里親になられた方も尊敬します。
だけど1番の愛護は天寿を全うするまで
パートナーと添い遂げることです。
犬を学び、知ること。
甘やかすだけでなく共にトレーニングする事。
※犬の躾は飼い主の躾です。(ハンドリング)
それができれば野犬以外の保護犬は生まれません。

パグは私の横でブーブー寝てます。
あ。でも太らせないようにしてます。
(足に悪いから😓)
太ったパグちゃんかわいいんですけどねw

当時トレーナーに「犬は飼い主」って
言われたんですが、本当にそうだと思います。
ちょっと可哀想に思えますが
人間(私の生活)に合わせてもらうので
ご飯や散歩の時間、頻度もバラバラです。
逆に時間を覚えてしまうと大変なんだそうです。
相棒は一才「ごはんくれー」「散歩いこー」
…とかねだりません。
テレパシーは送ってきます。ꉂ🤣w‪𐤔
寧ろもうちょっと我儘になっていいよ
って心配するぐらい我慢強い子に育ちました。

一時は薬の調整期間中に夢遊病っぽくなったり
記憶が飛んだりしたので
カレンダーを作ってご飯や薬をあげたか
記録する事で精神病の私でもこの子を守れました。

むしろ、鬱から救い
希死念慮を取り去ってくれたのもこの子です。
外に出たくなくて泣きながら散歩したけど
お日様に当たってるうちに鬱も軽減しました。

先日は副鼻腔炎再発でまた発熱。
右目が飛び出す勢いの眼痛に
耳鼻科に駆け込みましたが
重症の診断で点滴を受けました。
その日は流石にお散歩できなくて
ひとり暮しで犬と暮らす事に
罪悪感を持ちました。
副鼻腔炎は手術も勧められてるのですが
そうすると1週間ほど入院が必要です。
...なので、今は対処療法で検討中😅

犬の為にスタミナ付けて健康になるために
サプリや滋養強壮の漢方も始めました。
なるべく自転車を利用したり筋力もつけてます。

どれもこれもパグが居なかったら
私はいま、こんな選択はしていません。
きっと自暴自棄で
病気のままでいたかったはずです。
でも精神障害者保健福祉手帳1級から
あっという間に「ほぼ健常者」と主治医に
言わせてくれたのはパグのお陰です。

本当にありがとうね。
やっぱり君を迎えて良かったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?