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マスクを外せない理由は二つある

私には、コロナや花粉に関係なくマスクを外せない、外したくない理由が二つある。

一つ目は歯並びを他人に指摘されたくないから。


「歯、直した方がいいよ。」

昔、初対面のおじ様に言われた一言。

元々、自分の歯並びが悪い事はわかっていたし、出っ歯なのもわかってた。

すぐに100万程のお金が手に入らないのも事実で、歯の矯正をしようと思えなかった。


口元の事を言われるのは本当にイヤだったから、私は基本的に仕事中でもマスクしてても違和感のない、医療機関に勤めた。


見えなければ、人は何も言わない。
そんな状況の中で過ごして、20年間程、口元にコンプレックスを感じながら生きてきた。

幸い、旦那は気に留めていないしむしろ最初は反対していたくらい。(理由は分からん)


結婚式の時でさえ、矯正はしていなかった。
これは、後々写真で見て後悔した。写真で見る私はやっぱり可愛くない!


そう、私は昔から、自分が被写体になる写真が大嫌いだ。

口元が整っていないのはもちろん、そもそも撮られるのがイヤなのだ。

理由は、実際の私の方が良いからという、一見ふざけたような理由だが、写真で見るとなんとブサイクな事か。


ただ、ブサイクなだけならまだいいが、歯並びまで悪いとトータル的に良くない印象を強く受けてしまう。


これは、あくまで私自身の主観。

他人に対しては何も思わない。

私は、私の外見を厳しく見てしまうのだ。

それが私を苦しめていることも知っている。


嗚呼、なんと辛い。

知らないおじ様に言われる一言よりも、私自身で私を苦しめているのが辛い。


解決策はあるだろうが、それを見つけようとすると、どうしてか、体は動かなくなり、苦痛の道を歩こうと動いてしまう。


コンプレックではあるが、外見の問題というよりも、歯磨きのしづらさと口臭問題である。
なので、マスクはいつでも手放せない。


二つ目は、他人との距離を取れる気がして落ち着くから


社交的とは言えない性格のおかげで、他人との距離を感じるのが、最高に落ち着く。


電車やバス、人込みで隣に知らない人がいるときは、マスクがないとなんだかソワソワする。


何か言われたり見られたりするのではないか...?とビクビクしてしまう。
そのせいで、電車やバスで移動するのが苦手である。


マスクをしていると、一枚の防護壁のようで安心していられるので、私はマスクは年中していたい派である。


「風邪なの?」


「何でマスクしてるの?」


と大抵聞かれるが、「アナタと距離を取りたいからです。」なんて言うと、少し言葉にトゲがあるので決して言わない。


「マスクしてると落ち着くの」

と言ったら、変な人扱いをされたことがあるが、そう聞いてくる人に変人扱いされて困ることはないので、こう答えている。


分かってくれる人は、そもそもそんな質問はしてこない。

こうして、自分とは合わないな。と思う人からも距離が取れるので、私はマスクをするのである。

最後に

気の置けない友人や、身内の前では、もちろんマスクを外すことは当然にある。

一人でいるときは、息苦しさを感じるのでもちろん、マスクはしない。

自分の精神が安定する。そのために私には、マスクが必要なのである。




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