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伝わったと感じるときは嬉しいもんな

昨日、グループホームでの派遣アルバイト中のこと。
以前同じグループホームへ行った時、表現したいこと伝えたいことが言葉にならず、「ぐわぁーっ!、ぐわぁーっ!」と叫んでいた入居者さんがいた。
今回は、全く叫び声が聞こえない。
スタッフの方に話では、他の入居者さんの迷惑になるという理由で精神安定剤を投与されるようになったらしい。

彼女の食事介助をしながら、「伝えたいこと、ますます伝えれんようになったんだね。Aさん、言葉でもはっきり喋ることあるし、伝えてもらえると嬉しいんだけどね。」というようなことを話していたら、しばらく経って「ごめんなさいっ。」と。

「ごめんなさい。」という反応に驚いたわたしは、驚いたことを伝えず、「えっ?なんで?」というような表現をしていた。
後から思えば、「ごめんなさいって言葉が返ってくるなんて思ってなかったから、びっくりしたよ。」というのがピッタリだった。
食事介助が終わり、次の人の部屋へ移るタイミングだったので、それ以上の話をしていない。

わたしも叫びはしなくとも、随分と伝えたいこととはかけ離れた表現をしている点では、Aさんと同じだ。
ごめんなさいという反応に、驚いたと同時に切なさのようなものが湧いてきた。誰も悪くないのになぁ。
だから、伝えることを諦めきれないのだな。




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