【詩】もう少しのすれ違い

この場所でいつまでも待ってるから
そう言ってくれた彼だけど
私はそこへ行く勇気がでなかった

そもそも本当に待っていてくれるの
きっとすぐ私の事なんて忘れてしまうはず

そうして1年
それだけの時間が過ぎて

私はふと彼に会いに行こうと決めた
どうせもう待っていない
そんなあきらめの心とともに

場所につく
ほらね、やっぱり彼はいない

しばらくぼぉっとしていると
老人がやってきて
ここは待ち人の多い場所だなと

話を聞くと
つい昨日まで青年が人をまちつづけていたと
とうとうあきらめて去ったようだと

私は天を仰いで
ああ、とうめいた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?