暑さと身体の変化。
専門学校時代に生理学の授業で『暑熱順化』というのを教わった。
人は高温環境に長くさらされると、その環境に適応するように身体が変化する。
具体的には、汗の量が増えたり内臓など深部の温度の上昇幅が抑えられたり、心拍数が低下したりして徐々に暑さに耐えられるようになっていく。要はしだいに暑さに慣れていくという事だ。
猛暑が続く今、私の身体は暑さに耐えうるべく変化している真っ最中なのだ。(もちろん私以外の多くの人も)
今の職場(製造ライン工場)は窓の無い室内で大型の機械が二十四時間フル稼働しているため、夏場はめちゃくちゃ暑い。おまけにクリーン服にキャップとマスクで全身覆われているので、もう汗だくである。さらに、一度製造ラインに入ると一定時間離れられないので、水分補給は決まった時間にしか出来ない。(苦行か?)
我ながらよく熱中症にならないなと思うが、これも『暑熱順化』のなせるわざなのか。
ちなみに以前のnoteで、出勤前に会社の駐車場に車を停めて韓国語を勉強している事を書いたが、それは現在も細々と続けていて、しかしとにかく暑いので窓を全開にしてやっている。
「エアコンつければいいじゃん」と思われるかも知れないが、そうすると私の場合エンジン音が気になって、どうにも集中出来ないのだ。(もちろんガソリン代も気になる)
自分でも「なぜこんなガマン大会みたいな勉強の仕方をしているんだろう?」と疑問を感じなくもないが、でもせっかく始めた事なので近くを通った人を驚かせないように発音練習は控えめにしながら(結局やるんか)、これからもひっそりと続けていきたいと思う。
ところで、私の出勤する時間帯(夜勤で働いているので午後出勤)は小学生(低学年)の下校時間と被っているようで、ランドセルを背負った子供たちをよく見かける。で思ったのだが、私が住んでいる地域だけなのかも知れないけれど、今の小学生ってやたらと荷物が多いような気がする。
まだ身体が小さいのでビッグサイズに見えるランドセル、ランドセルの横にはちょっと大きめの巾着袋が一つ、もしくは二つ引っ掛けてある。その他に手さげ袋を持っていたり、水筒を斜めがけしている子もいたような。
大昔の話だが、私が小学生だった頃はそこまでの荷物は学期末だけだったと思うのだが……
炎天下、一番気温が高い時間帯である。アスファルトの照り返しも相当だろう。その中を巾着袋をブラブラ揺らしながら歩いている子供たちをみると、(だ、大丈夫かな……)と少し心配になってしまう。
ひょっとして、ランドセルにはほとんど中身が入っておらず軽いのだろうか。もしかして私が心配するほどじゃないのだろうか。でももしそうじゃないのなら、学校の先生も色々考えてらっしゃるとは思うけど、せめて猛暑の間だけでも荷物を減らしてあげる事は出来まいか。
余計なお世話かも知れないが、ついついそんな風に考えてしまうのである。
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