小さく折りたためるライフジャケット
私はカッパなので泳ぐことが大好きだが、河童の眷属であるはずの兄はそんなに長時間は泳げない。
それで、炎天下の琴引浜で、私はわーいわーいと泳いで遊んでいたのだが、兄はくたびれてテントで休んでいた。
それが良くなかった。
日陰にテントを設営したはずが、いつの間にか太陽が動いて蒸し風呂状態になっていた。運転で疲れていた兄は、じわじわと蒸されて、私が海からあがったときには半分熱射病になっていた。
幸い大事には至らずに済んだが、これはまずい。まだこれから和歌山の串本の海と、奈良の天川村の水遊びが待っっている。
そこで、兄がなるべく長く一緒に泳げるように、折りたたみできるライフジャケットと、シュノーケル用のフロートを買ってみた。これが大正解だった。
ライフジャケットは、空気をいれて膨らませるタイプで、これをぱんぱんに膨らませると、浮き輪みたいに浮く。
泳がなくても浮いたままシュノーケルができるのですごくらくちんである。
兄は派手な色のフロートが気に入ったようで、小脇に抱えてみずから海に入りずっと魚をおいかけていた。
派手な色のフロートのおかげで、兄の居場所がすぐわかる。これはいいぞ。安心感が違う。
こうして、和歌山は串本の橋杭海水浴場、白野海水浴場、奈良の天川村の川と渓谷で、兄は疲れることなく快適に水遊びを楽しんでいた。
うーん、もっとはやく買えばよかった。
次は相棒と沖縄の海にいくから、相棒にもこのセットを貸してあげよう。きっと飽きることなく水遊びできるよ。楽しみだな。
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