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夢と学業

冬休みは本当に休みですか?

そんなふうに終業式の時先生に言われた。正月という国民のダラダラシーズンに頑張れる人が成功できる人だ。的なことを言おうとしたらしい。その時には不思議と響いて、よし。自主学習を頑張ろう。なんて思えた。

蓋を開けてみればどや。自主学習どころか課題すらできていない。俺の冬休みといえば、バイト、映画、お笑い、バイト、、、 の繰り返し。

何なら始業式の前日なんて学校から逃げたくて逃げたくて、一睡もせず登校した。そしてまさかの英単語テストがその日にあった。終わった。1200語からの出題範囲で300問テストだ。できるわけないやん。

蓋を開けてみればどや。クラスの男子では一位を取れた。まー大して難しいテストじゃないからだけど。

でも、余裕ぶっこいてなんかいられない。お笑いのことで頭がいっぱいで、どんなネタをしようか、どんな衣装にしようか、どこまで賞レースを獲得できるのか、そんな妄想だらけ。だが、俺の本業は学生なのだ。夢追い高校生じゃない。とにかく勉強してお笑いサークルのある大学に入ろうか。いや、意外と学歴なんて要らないんじゃないか。じゃあ高卒でいいや。
でも、親に迷惑をかける。お笑いサークルならこっそりできるけど、高卒はそうにはいかない。

芸人という職業がもっと世間に受け入れてもらえれば、こんなに悩む必要はないのに。でも、世間に受け入れられる時は、芸人に夢なんてなくなる時かもしれない。一発逆転の人生最大のギャンブル。ほんの一握りのチャンスを求め続ける限り、芸人なんて世間に受け入れてもらえない。

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