違い

  今日は休日の旦那に次男を預けて仕事に行くことにしました。少しでも楽しく、元気が出るようにハンバーガーをお弁当に作ろうと思い、ポテトと、そしてチキンナゲットもセットで置いてきました。

 反応を結構楽しみにして、迎えに来てくれた旦那に早速
 「お昼、食べた?」
と聞いてみると
「朝ごはんに食べた」
のだそうです。

 がっかりしました。
 旦那も次男も出かけて、その先で食べたご飯の報告をしてくれましたが、内心は複雑です。
 私がメニューを考える時間や、手間や、早起きの事など、何もなかったように謝りもせずにいるので、どういう心持ちなんだろうと思いながら、次男の残したそのままのハンバーガーを冷蔵庫に片づけました。
 なにより「喜ぶと思って頑張って作ったのに」その一言を言えなかった自分が一番悲しい、そして腹が立つ。

 先日、山に登りに公園に行った時の事も思い出していました。
広い芝生を若いお兄ちゃんが2歳か3歳の、おそらく弟を抱っこして、空いた手で折り畳みの椅子やそのほか沢山の荷物を持って運んでいたので、使える手、指までギリギリに見えるその様子に
「どこまで持っていくの?手伝おうか?」
と声を掛けてしまいました。
旦那は「おせっかいでしょ」と言うのです。
「おせっかい…」

 一体、旦那はどんな世界で生きてきたのかな。

 頑張って相手の為に作り置いたお弁当は形として無視されてしまうし、私が「配慮」として掛けた言葉は「おせっかい」でした。
 見えている世界もやり方も違う。

 ……しばらく考えて、そうか、「手を貸す」という配慮は男性の社会には無いのかも知れない。仕事ではもしかしたら、自分で考えたり、自分から聞いたり、やってみることが当たり前で、女性のように配慮されて手伝われたり、気にかけてもらったりしないのかも知れない。
 そういえば子育ても、ライフ&ワークバランスも、女性の目線から発せられるような気がしてくる。

 もしかしたらいつも、重たい荷物は自分で持つと、そんな信念をもって生きてきたのが、この人の生き方だったのかもしれない。

 聞いてみなければ、分からないけれども。あるいは本人でさえ、知っていない事かも知れないけれども。



 

 

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