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顔が見える、ということ。

車を車検に出しました。
小さい車屋さんで、やってもらいました。

実はずっと大手ディーラーでやってもらっていました。でもその大手ディーラーは、母の車が故障した時に見積もってもらったら「30万円」とのことで、衝撃を受けた母があちこち探し、その小さい車屋さんを見つけました。

大手ディーラーは、純正の部品で修理してくれようとしたのだと思いますが、その小さい車屋さんは「うちにある材料で、できると思う」といって、「7万円」でやってくれたのだそうです。かといっていい加減な仕事ではなく、きっちりと直していただくことができました。

それ以降、その小さい車屋さんに車検をお願いしています。

大手ディーラーの時は、きれいな店舗で、お茶やお菓子を出してもらって、この時期に車検すると「福袋」とか、いろんなノベルティをたくさんもらっていました。

その小さい車屋さんは、本当に小さいお店なので、お茶もお菓子もないし、ノベルティもありません。でも、従業員の方がみなさん感じが良いし、相当年季の入った整備士さんの腕も確かな気がします。

車検の日の朝、車を持って行った時、すぐに「今入ってくる時、マフラーの音が大きいと思った。マフラーがダメになっているかもしれない。そしたら、ちょっと費用がかかっちゃうけど・・・」と、一緒にマフラー音を確認し、そして車を預けました。

その日の昼過ぎに電話が来て、あちこちの不具合を丁寧に説明してくださいました。私の車は、実はもう25万キロも乗っているので、ガタガタのボロボロです。でも、もうちょっと乗りたいので、丁寧に直してもらうことにしました。

結局、あちこちを直してもらいました。
(しかし提示された費用を、若い時に整備士をやっていた兄に伝えると「安い。。。」とのことでした。)

今日、支払いに行きました。
小さいお店なので、カードが使えません。
現金をもっていきました。
従業員のみなさん、感じよく迎えてくださいました。

年季の入った整備士さんが、
「その後、車の調子は、どうですか?」と、ニコニコしながら顔を出してくださいました。

小さい小さいお店の中で、みんなで和気あいあいと、笑いながら車の様子を話しました。
「おかげさまで、安心して乗れてます。」というと、本当に嬉しそうに「そう言っていただけると・・・!」と、整備士さんは目を細めてらっしゃいました。車が好きで、このお仕事も好きなんだな、と思いました。

大手とか、チェーン店とか、そんなんじゃない、小さいお店。
顔の見える相手とのやりとり。
誠意ある対応。

「また何かあったら、ここにお願いしよう。」
そう思いながら、温かい気持ちでお店を後にし、雪道を運転して帰りました。

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