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モブ ☆112

私はしがない身の上の男に過ぎないが、現在は生きる上で特に困っている問題を抱えていない。

というか、意外に満ち足りた生活を送っているように思える。これは2024年の日本に生きている事で享受できる幸せだろうか?

こうしてnoteの記事を書いているが、半分以上はスマホで書いている。スマホを操作するのも情報弱者の私には分からない事や問題が起こるが、今はAIがある(あるというより、もう居るという感覚に近い)から彼(彼女?)に訊けば問題はほぼ片付く。ちょっと前なら店に出向いたり、テクニカルサポートサービスを契約してセンターに電話していたが、AIに質問した方が的確な答えを得られるし、気軽に相談出来る。

ソーシャルワーカーの勉強も試験もネットで受けられる。30年前なら通信教育も大変で勉強しようと思わなかったかも知れない。

これってすごい事だと思う。



DMM・TV『モブサイコ100』というアニメをシーズン1から3まで視聴したが、面白かった。原作は『裏サンデー』というネット配信のマンガらしい。

モブとは
>「その他大勢のキャラクター」「どこにでもいそうな特徴のないキャラクター」という意味の言葉です。映画・ドラマ・アニメ・ゲームなどの物語に登場するキャラクターなどを表す言葉で、主要キャラクターとは違って、物語の進行に直接関与しない、背景のような存在と定義することもできるでしょう。
(Domani LIFESTYLE 雑学より転用)

で、目立たないザコキャラみたいなニュアンスだろうか?主人公の影山茂夫(しげお・音読みでモブ)は、そんなクラスでも目立たない男子中学生だ。

クラスでは勉強ダメ、運動オンチ、場の空気読めない、顔も平凡な陰キャと思われるている少年だが、本当は世界一の超能力者である事を秘めている。その力たるや間違えれば世界を滅ぼしかねないほど強大なのだが、

モブはその力を完全に制御できていない、ストレスや怒りが一定量蓄積すると暴発して弟を怪我させた事があり、それが怖くて普段は力の使いようもなく、持て余しているのである。

モブは人生に悩むが、街で見かけた『霊とか相談所』の看板を見て相談しようと門を叩くのだが、そこで新進気鋭の霊能者、霊幻新隆(れいげんあらたか)と 運命的な出会いをする。

霊幻は霊能者とは真っ赤な嘘で、実は何の能力も持っていない詐欺師同然の男なのだが、

「自分は超能力を持って困っている」と突拍子もない話をする少年をあやしんだが、モブの顔色を見て本気で悩んでいる事を見抜き、親身になって相談に乗ってあげるのである。

モブサイコ100感動シーン


霊幻とモブは師弟関係を結び、物語は大展開し、数多の悪霊や悪い超能力者を倒していくのだが、

この霊幻新隆がなんの実力もないくせに、意外とブレない男なのである。

普通、なんの力も持たない人が霊や超能力者に出会ったら、「ギャー!!」とか言って逃げたり気絶するのが関の山なのに、『BL』アランの如く舌先で丸め込んだり不意打ちで倒してしまうのだ。

モブと霊幻の薄氷を渡るような師弟関係は、壊れそうで壊れない、むしろ周囲からも「すごい師匠だ」と評価されてしまうのである。霊幻はなかなかのキャラで多分人気も高いのだろう。

モブや霊幻師匠、その他のキャラクターも丁寧に掘り下げていて、物語はどんどん面白くなって行くのである。

面白くなければシーズン3まで続かない、近く4の制作もあるとかないとか言われているらしい。

『モブサイコ100』には沢山の超能力者が登場するが、その力は一部を除いて大抵大した事がない。

テレパシー使いと言っても数キロ先の相手に思いを伝えられるだけで、そんなのは今時スマホがあれば外国にも連絡出来るし、

スプーン曲げやカードの透視など、ほとんど実生活に役に立たない。

モブも、たまたま敵が居たから能力を発揮したまでで、普段の生活ではほぼ力を使う事はない。

私も1人のモブみたいなものだが、超能力者みたいにこうしてネットやAIを駆使して、情報を手に入れたり、noteの記事を投稿出来るのである。

時代に、平和に感謝したい。


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