nottestellataからRE_PRAYへ(3/29加筆)

つい今しがた、BS日テレで「nottestellata 2024」を視聴していました。
いやあ、私は三日間ライビュ組で、あのシンクロライトブレスレット(正式名称知らず)の光が会場を包んで、羽生君が昨年とは違ってずっと笑顔で三日間演じ切り、トークもしてくれたことがとっても嬉しかったです。
BS版ではベースは三日目(3/10)として、一部別日の演技にされていたのは、スケーターが完璧な演技を披露できた時のものをセレクトしたからでしょう。TVで観る視聴者にはそれがイイと思います。

今回の📒は「nottestellata 」の感想から来月追加公演となる「 RE_PRAY 」への思いを書き留めておきたく、珍しく衝動的に書いています。
(キーボードってありがたいですねww)

羽生君は雪肌精の「みやびやかなひと刻 3rdシーズン第18夜」でこう言っていました。
「3月になると、心の傷が開いちゃうというか…無理矢理、こじ開けてしまうと思うので、心配しています」と。
それを聴いて(ああ、3.11の記憶の蓋が開く時だね)と思いました。
但し今年は昨年と違い、アイスショー開催時期に3/11が挟まっていない事はとても大きく、事実それが功奏したなと思いました。
三日間、羽生君の表情が曇る事はありませんでしたから。

実は、私はあらゆる羽生君が出演のアイスショーの映像をそれこそ昔のビデオテープならいいだけヨレヨレになってしまうだろうくらいには観続ける人なのですけれど、「 nottestellata(2023)」だけはガクンと視聴回数が少ないのです。晴れて円盤化もされ、手元に所持しているのにそれすらも再生していないまま、眠らせてしまっています。一度くらい観ないとです(苦笑)。
どうしてかといえば、それはもう羽生君が憔悴しきっている姿が残されているから。黙祷する映像から、三日目のはっちゃけた姿にも無理をしているようでいたたまれなく思ってしまうからなのです。折角演技してくれているのに失礼だな、と思う気持ちもあります。けれど、それ以上にこんなにも羽生君の心があの震災によって癒える事のない傷を心に抱き続けているのだということが私にとっては前面にあって、どうしても遠ざけたくなってしまう。
とはいえ、観てはいますよ。幸い録画した映像はHDDにありますのでね。

最初に書いた通り、私はライビュ組だったので、二日目・三日目のリハーサルをHuluで視聴してからライビュに赴いていました。

ライビュで練習を見ていても、昨年の様に憔悴した姿はなく、淡々とというか、練習ですから本番にしっかり臨めるように不安材料を残さないように集中している姿を見ることが出来ました。
三日目の公開練習の最初と最後だけが今日のBS日テレで採用されていて笑っちゃいました。肝心なところは省いて当然ですけどね。いえ、あってもメチャメチャ喜ぶ勢ですけどね。
で、その三日目の練習終わり、「Danny Boy」の練習を終えた羽生君のバストアップになった時、羽生君の目は涙で潤んでいたのが分かったのですよ。
…そういう日に向けてのアイスショーが「 nottestellata 」なのです。
あの日天に還った魂たちへの鎮魂だけではなく、現在地に遺された生きてる者たちへの希望と祈り、それが今年のコンセプト。
だから憔悴した姿は見せてはいけない。悲しくて辛くなっても決して泣いてはいけない。そんな縛りを敢えて持っていた様にも思います。
(縛りというとちょっと強い言葉過ぎて語弊があるかもですが)

いまは世界事情的になかなか口に出す事も憚られる状況にありますが、タラママが羽生君に「この楽曲で滑って欲しい」と手渡したのが「Notte Stellata」で。それにウイルソンが振り付けをし、当初は3Aを入れるのが難しくなかなか苦労していたプロでした。一時はあの顔撫での振りが早回しのようになったことがあって「エッ⁉」っとなった事も懐かしい思い出。あの一回きりでしたけど、あの時は一体何があったんでしょうか…。

アマチュアとして参加しているのはジェイソン・ブラウン選手だけという珍しいアイスショー。けれど彼の表現力はプロですし、彼は慈善事業を積極的に行っている事は有名な話。羽生君がオファーするのも頷ける人です。何より優しい人ですしね。

アイスショーの時間と参加するスケーターの人数についても「 nottestellata 」は他のアイスショーとは一線を画していますよね。自分のところだから遠慮なく名前を出しちゃうけど、「FaOI」は確かに豪華アーティストのコラボが目玉だったりするけれど、その豪華アーティストの数、スケーターの数が多すぎて中ダレしてしまっていますよね。実際合間に睡魔が襲ってくるプロがあったりする。そして1部と2部と区切られていたとしても3.5hは長すぎます。
羽生君を目当てに観に行く人が大半な中、最初と最後とオオトリの演技を観る迄の長さを思うとコスパは悪いですハッキリ言って。
他にも「SOI」とか「FOI」とか色々過去映像を観ていますが、まあ、色々あってもやっぱり私にとっては羽生君以外は関心が著しく低い中で、他のスケーターの(プロ意識がなかったり、表現に特化したプロの皆様)の演技は物足りないのですよ。そこはFaOIの方が格段に実力者揃いなのですけど、まあ長いんです。SOIの世界最高峰の…ってコピーも辞めた方がいいと思ってるんですが…氷上プロレスで金銀銅メダル取った人達が出演するって言われてもねえ…って気持ち。

そこ行くと、座長が誰よりも抜きんでたプロ中のプロであり、その座長のお眼鏡に叶ったスケーターが出演するアイスショーであり、ゲストもお一人とは雖も、昨年が内村航平さん!今年が誰もが吃驚の大地真央さん‼
私、宝塚は片手の指で数えても余るくらいしか観た事がありませんが、大地真央さんと天海祐希さんは大好きなんですよ。無条件で。
とりわけ大地さんは被災した方々への支援もされている。
 nottestellata に相応しい方ですよね。――とはいえ、このオファーは一体誰が……❓

その大地さんとコラボするというのですからメチャメチャ気になってた方が大半だったでしょう。エブリで打ち合わせから演技を練習するところまでを放送されていましたが、演目は当然本番まで秘匿されるわけです。
何を見せてくれるんだろう。どんな内容だろうとワクワクしていて、いざその初日。
まさかまさかの「カルミナ・ブラーナ」でしたよ奥様‼(落ち着けw)
ライビュで初日観た時の衝撃は物凄かった…。
一部の最後にカルミナがあり、30分の休憩を終えて二部が始まって、可愛い羽生君を目にするまで放心状態でしたもんwww
唯、残念な事に、カメラワークがショートサイドからのものだけでなく、羽生君、大地さんと別映像にと変わるスイッチングが宜しくなかった。
多分どちらのファンに向けてものサービスショットのつもりだったのでしょうけれど寧ろ悪影響を及ぼし、壮大な物語を懸命に追ってる視聴者の意識がスイッチングされる事で途切れてしまうという残念な結果になってしまっていたのが、ライビュ三日間でした。
現地ショートサイド以外のロングはより悲惨だったみたいで、まあ分かります。右と左を首を左右に振りながら別々に観るしかないのですから。
こう言う事もあるから、ショートサイドって夢なんですよね。
生涯一度くらい最高のショートサイドを下さい神様🙏(私情は宜しい)
それが今回のBS版では…

恐らく中の人達エゴサしてたんでしょうね。ノッテの期間中、ファンが様々に感想や意見を述べまくっていましたから。かくいう私もご同様でしたが。
一部羽生君だけの映像もありましたけど、大地さんの運命の女神や、ダンサーさんが一緒にジャンプする処などを差し挟んだ編集で、とてもとても観やすい、集中して堪能できる映像に変化を遂げていました👏👏👏
CS版も是非こうして頂きたい🙏

BSはやたらめったらCMが多い事を除けば大変満足な放送でした。
と言っても、CM(スポンサー)があってナンボの放送枠でしたからね。
ありがたい事です🙏

そしてそして「Danny Boy」ですよ。
昨年の「おげんさんのサブスク堂」で源さんが好きと言っていた「Danny Boy」でまさかこんなに早くプロとして見せて貰えるなんてと感涙してるファン多数でしたよね。
「Danny Boy」と「You Raise Me Up」は無関係ではなく、後者がダニーのメロディをベースに作曲されたものだったという事で、ジェイソンが滑ったのも偶然だったかもしれなくても関係性があって、温かい絆みたいなものを勝手に感じてしまいました。

かなしい事があったとすれば、「Danny Boy」のお衣裳を作られた伊藤聡美さんがこのお衣裳の事がTwitterで話題となり、揶揄するようなツイートにご立腹されたのがきっかけだったかは分かりませんが、Twitterをお辞めになってしまわれた事です…。インスタは更新されていますけど。
伊藤さんのお衣裳は羽生君の演技には欠かせないと思います。
唯一無二の、羽生君にしか着こなせない美しいお衣裳。

「Danny Boy」の白いお衣裳は、かつての「レゾン」と似ている様でありながら全然違って(当たり前)。何というか、男性のスーツをベースにしながらもスピンで軽やかに舞うフリルや、背中の左右に配置されたフリルが羽の様にふわふわと揺れ動く様は、計算された生きものとして作られている気がします。
唯それは、演者が羽生君だからだろうなあとも思います。
(これを書くと叱られそうなんですけど、昨年のKingと共演したお衣裳で唯一残念と思ったのは、ウエストに配置されたフリルが伊藤さんのそれとは違って、ジャンプしたりスピンした際に一塊になってしまって、あれだけが残念でした。勿体なかったなあ…静止してる時の美しさ、豪華さは感嘆ものだっただけに)

ノッテは来年以降も続くと私は勝手に期待しています。
来年のゲストは何方でしょう。どんなコラボで私達に「あっ」といわせてくれるのでしょう。そして更なる進化を遂げていくのですよ。楽しみしかありません。
残念なのは、そのアイスショーには恐らく私は参戦出来ないであろうという事ですね。時期的にも恐らく難しい。とは言っても先の事は誰も分かりませんけどね。「いつかは」行けると期待しておきます。

そしてそして。最後のご挨拶。
3/29訂正 ここから
羽生君のMCは多分初日か中日のどちらかのものと思います。
通常なら千秋楽のものを使えばとなりますが、今年はこれで正解だったでしょう。
MCはちゃんと楽日のものでした。が、件のところは大幅にカットされていましたね。編集の妙。違和感が全くない繋ぎ。流石プロのお仕事。
ここまで
何故なら、楽日のMCでは異常な笑いが会場から沸いたので。
羽生君自身が窘めた程に笑い(失笑と言っていい)がそこかしこから聴こえて来たのです。

自分の発言をググったら、昨年のがヒットしてた…。昨年もあったと知る。
でも今年のは昨年の比ではなかったことを声を大にして言っておきたい。

私を始め、ああいう場面で笑う人達の感性が分からない。
――そういうツイをしたら「心の病を負った人達は笑う事で自分を守る」という意見があり、確かにそういうのも一理はあるだろうと思いながら、いやでもアレはそんな類ではなかったよな、と何度思い返しても同じ答えにしか行きつかない私です。
あれは完全に「nottestellata」というアイスショーのコンセプトをまるで分かっていない人達の笑いでした。
窘めた羽生君の言葉を耳にしても笑う神経。理解不能です。

それから…実はここが一番今回伝えたい事で。
「 RE_PRAY 」が宮城で追加公演になるということは、場所があのグランディで開催されるという事は、羽生君単独の凱旋アイスショーであると同時に「天と地のレクイエム」を奉納するのだという事実。

お分かりでしょうか。
羽生君のプロにはこれからも必ず「祈り」のプログラムは組み込まれてくると思います。
単独であろうと、座長のショーであろうと。
そのプログラムの都度、甲高い「キャー‼」は不釣り合いです。
祈りのプロは見守るべきもの。
「 RE_PRAY 」で言うなら、「いつか終わる夢」「天と地のレクイエム」「あの夏へ」そして「春よ、来い」これらは全て祈りと願い、希望のプログラム。観客席の傍に振り付け上近づくだけのものに対してその界隈の方々が金切り声で「キャーーー‼‼‼」は、食傷ものです。世界観ぶち壊し。

先日、待ち望んだ「 RE_PRAY 佐賀初日」の放送があり、最後の最後で扉(でいいのか?)が空かず「開けて? 開けて?」という姿に萌え転がったその前のMCにて( ゚д゚)ハッ! とさせられた一言がありました。


「『ストーリーちゃんと聴いて?』て思ってるし、
ストーリーちゃんと観て下さい』て自分の中では思ってるんですけど(以下略) 」(RE_PRAY 佐賀初日MCより)


羽生君、ちゃんと言及してた‼‼‼

(ここだけは活字最大にしておく)

羽生君が言及したのは後にも先にもこの時だけと思います。
この言葉もサラッとしか言っていない事もあって、観客や視聴者の心に留まりにくい状態であるかもしれません。けど、羽生君はそう訴えているんですよ!
これまでのパターンからして、初日で異常な歓声が沸き起こって二日目・三日目には初日の状態に苦言を呈する事によって沈静化されていくのです。
正直私としては「いやもうそろそろ学んでくれよ」と思います。

過去の📒で言ったかどうか覚えてもいないのですが、羽生君ははっちゃける時はそのように振ってくれます。静かに演技する時は、その演技に寄り添った観かたのできるマナーの良いファン、マナーの良い観客であって欲しいです。
羽生君は「物語」を自分の身体を使って語っているのです。
その一挙手一投足を見逃す事も聞き逃す事も損失でしかない。

楽曲が完全に終わる前から始まる拍手にも「うーーーん」と思わずにいられない事もあります。楽曲が終わってないという事は、羽生君の演技もまだ終わり切っていないという事なので。(小姑意見なのは認めます)
そういう事をもっともっとよく理解して、「RE_PRAY 宮城」は初日も楽日も良い観客に見守られて、存分に演技して欲しいなというのが私の願いです。

私はこの日はCSで見守ります。ライビュ・ディレイビュ共に地元ではない為に。

苦言で終わるのもアレなので。
1つだけ。私の生涯の夢を🙏

私の人生で辛く苦しい時、寄り添ってくれた一曲なのです。
そしてシンディ・ローパーは3.11の時、被災地に寄り添って下さった方。
何度も日本でのLIVEをして下さったり、チャリティもされています。

聴いた事のない方は是非聴いてみて下さい。