見出し画像

若草日記 5/30 曇り

令和 6 / 5 / 30 (木曜)
天気 曇り  気温 14 ~ 21 ℃

 今日も昨日と同じ曇りの予報が出ている。
 昨日は、午後から日射しが届き気持ちが良かった。
 仕事が終わり帰宅途中で灯油を買った。5L程。WAONに1400円が残っていたのだ。5Lは600円くらいだった。
 その前に銀行に寄ってお金を引き出そうと思ったが、残高を見てガッカリした。

 給料は振り込まれたばかりなのに、引き落とし残高を除けば、殆んど無に等かった。
 こうなったら、頭を使うしかない。
年金支給日まで17日もあるのだ。

 食費やら何やらを考えて、何とか遣り繰りをしないといけない。
 こっちのお金をあっちに、あっちのお金をこっちにと、目まぐるしくお金が駆けて行く。考えるだけで疲れる。
 私の銭らはヒーヒー泣いているだろう。可哀想に。

 もう、何が何だか解らない。
指折り数えて年金支給日を待つのだった。
 とはいえ、セラミックファンヒーターは、音がうるさいと夫が言うのだった。そこで、灯油を買う事になった。
 コスモのWAONが残っていたのを思い出したのだった。

 どうだ凄いだろ。と、私は自分の遣り繰りの上手さを自慢したい。
 この調子で、兎に角「借入」は避けたい。安易に借入をすると、中々借金が減らないのだった。

 孫にも、もういい顔はしない。でもこれが難問だった。固い決心は、孫たちの顔を見ると簡単に崩れそうになる。
 財布の紐が緩み、ついつい地獄の釜の蓋が開いてしまう。くわばら、くわばら。

「ま、いっか~」と、私の横で貧乏神がほくそ笑むのだつた。

 くっそう~、貧乏神め~。
ワシは、もうその手には乗らぬ。
 ケチケチ婆ちゃんになるのだ。

 何を話していたのかさっぱり解らなくなってしまった。
 おお~、そうだった、WAONの話しだったのだ。

 最近、記憶力が落ちている。寝不足のせいかも知れない。
 そろそろ、小説も執筆しないと。
構想は出来ているのだ。
 題名は「ある男」。

 何だか意味深ではないか。
最近、松本清張原作のドラマを観たのだった。
タイトルは、「聞かなかった場所」だった。
 名取祐子主演で面白かった。
大人のドラマなのだった。

タイトル「ある男」が、ドラマになったらダブル主演にするつもりだ。
梅こぶ茶と今畜生の二人を使う。
 これで、会社も儲かるだろう。

 内容は、誠実そうな男の私生活が、不可解で謎を解くように、解明されてゆく流れで、女の小さな猜疑心が恐怖に膨らみ殺人事件になるミステリー小説なのだ。
 うふふふ、して遣ったり。

 まだ、書いてもいない小説に花埜は、有頂天になるのだった。

─ 🍀 ─

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?