三月記 3/18 雪時々雨
令和 6 / 3 / 18 (月)
天気 雪時々雨 気温 1 ~ 6 ℃
夜中の窓を打つ雪の音を聞きながら、何度も目覚め眠ったのをすっかり忘れていた。
起きた時には、雪は消えもう其処に形はなかった。
天気予報を見て、初めて雪が降っていたと思い。夕べのコンコンと窓を打つ音を思い出した。
それは、昔話を想起させる趣のある音だった。のに、私はすっかり忘れていたのだった。
そして、今日から一週間が始まる。
曜日毎に作業を考えなければならない。
身が引き締まる思いだ。
火曜日から派遣先に新入社員が、三人来る。今のご時世、新入社員が来る事は目出度い事だと思う。
隣国の韓国などは、少子化で大変だった。やがて、日本もそうなるのだ。
今のうちから人員を確保しなければ、会社の存続が危ぶまれる。
現に、派遣先にお弁当を配達している業者さんは、今月で配達を止める事になった。人員不足で回らないそうだ。急に三人の従業員が、退職したからだった。今より条件の良い仕事を探すだろう。
小さな出来事でも今後、従業員の争奪戦が起こるのは目に見えている。
日本の企業の足元がぐらぐら揺れて、私達は真剣に我が国の未来に向き合うべきなのだ。
だがしかし、私は、もう、子供を産めないし、私の娘達も現状で手一杯なのだ。
韓国の少子化問題は、教育費の高額な事に起因している。
大学を出ても高収入の仕事に着けない現実に若者は生きる意味を見いだせないのだった。
私は、学生結婚を奨励したい。学生育休もだ、何故なら若い細胞の内に出産をすると女性のダメージが少ないからだ。
それは、私が25歳で三人の子供を産み上げた頃、ある病院の院長先生が、
「ほう~。」
と、言って感心したのだった。
牛の動物学的に例えて、25歳まで産み終えると、更年期になった頃の弊害が、少ないと言ったのだった。
彼は、獣医にも詳しかったのである。
私は、その時に誉められているのか疑問だった。
私達女性は、動物と同じ意識の中に存在しているような、もやもやした気分だったからだ。
だが、彼の助言は正しいかった。今の日本の少子化は、ありとあらゆる問題を引き起こしているではないか。
私の二人の娘達も更年期障害が始まり、身体の不調と戦いながら、育児と家事と仕事に翻弄されているのだった。彼女達が、この困難な荒海を無事に乗り越える事を願わずにはいられない。
無事に私の居る高熟年に辿り着いて欲しいと思うのです。
─ 日本の少子化問題についての新しい視点から ─
─ 完 ─
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