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2023年に愛した音楽

記録と記憶に基づいたあやふやな愛の列挙。
音楽知識のない素人の個人的な振り返りで、ランキングでもレビューでもありません。素人が語れるのは体験したことと愛だけよ。よって順不同。
文体が乱れまくるのは気にしないでください。


サブスクで愛聴したアルバム

アルバム単位で再生した。サブスクでは毎月か季節ごとくらいの頻度でプレイリストを作って聴いているのでアルバムまるっと何度も聴くのは稀なほう。


「no public sounds」
▷▶君島大空

夏に当時の新曲がspotifyのオススメかシャッフルに混じっていて、その時初めて聴いた気がする※。名前知ってるな、いつかのアラバキに青い髪で出ていた人かな?と調べたら全然見つけられなくて意地になっていたらいつの間にかアルバムが出ていて、青い髪の時の画像も出てきてスッキリした。9月から10月くらいの、日が沈んで暑いのか涼しいのかよく分からない時間の散歩でよく聴いた。



「最高」
▷▶FRSKID

お気に入りベスト3に入るバンドの新譜とくれば聴かないはずがないし期待を裏切らないタイトル通りの最高なFRSKIDの音楽がそこにあった。
メインコンポーザーのhiyokoくん(vo/gt)が愛するミュージシャンのアルバム(どなたの何だったか愛聴するブリットポップの中でも極めつけ)を挙げて、それらのような自分が好きな曲しかないアルバムを作りたかったと話していた。幾ら作りたかったからって、そうそう簡単に出来るものではない。実現させたことが凄いと思う。



よく聴いたCD

カーステレオに突っ込んで通勤のBGMにしていた。アルバムかEPしか聴かなかったかも。夏から復活したコンポでも時々聴いた。


「最高」
▷▶FRSKID
 
2ヶ月は入れっぱなしだった。先に配信されていたのだけれどCDでしか歌詞が確認できない(当時)ので限定100枚のCDをライブ会場で手に入れてから愛でて愛でて愛でまくり今でもその真っ最中を進行中。
フワッフワでモフモフ!


「ひみつスタジオ」
▷▶SPITZ

1ヶ月は入れっぱなしだった。今までリアタイしてきたアルバムの中でも飛び抜けて言葉と音の浸透率が高くて、じわじわと吹き上がるような熱のような優しさや愛しさを感じてはいっそしんどいくらいだった。抱きしめ合ってるようなアルバムだった。
ちょくちょく入れ替えては聴いていた。


「ESSENTIAL FANFARE」
▷▶THE BOHEMIANS

適宜ステレオに突っ込まれた。
最愛バンドの現状最新アルバム。彼らの音源は常に何かしら車に置いている。
メンタルが保たないので詳しくは語れません。理由は既に公開している・序文・本文・跋文に。


「LOVE ALL SERVE ALL」
▷▶藤井風

2022年のアルバム。
1月から2月にかけて突っ込みがちだった。
2月15日の横浜アリーナに行ったからです。(※後述あり)


「Les Misé blue」
▷▶syrup16g

2022年のアルバム。車に常備していたと言っていい。2022年12月の横浜でのライブに行ったので、その頃から年明け以降もちょくちょく聴いた。私にとっては、それがどんな曲調でどんな歌詞であろうと、常にリラクゼーション音楽です。アー写そろそろ更新されないかなー。


「戀愛大全」
▷▶ドレスコーズ

2022年のアルバム。夏がモチーフ。発売が秋だったため、やっと季節に合わせて聴けるわと8月辺りよく聴いていた。昨年の夏から冬にかけてどっぷり恋愛ものに浸る時期があって、その端を大きく担う盤。
全然今年の話がないな。新譜よりもこっちのが再生してると思う。


「くり返してそうなる」
▷▶倉内太と彼のクラスメイト

2013年のアルバム。2ヶ月か3ヶ月おきくらいで車に積まれては度々ステレオに突っ込まれた。無防備なくらいあっけらかんとしていて、明るく素直で優しく聴こえる歌が魅力的。しょうもない疲れ方をしている時にしょうもなさを忘れるべく聴きがち。


「imagination」
▷▶永原真夏

2022年のアルバム。倉内太のアルバムと同じくらいの頻度で突っ込まれていた気がする。主に冬から春くらい。夏もたまに。彼女の音楽にはいつも、藻掻いて抜け出す瞬間のような解放感があるように感じている。聴くことでそれを求めているというより、確認しているような気がする。頼りにしてる訳じゃないけど、彼女が元気だと心強いというか。まなっちゃんが素晴らしい制作なり活動なりをしていると、私もよっしゃやるぞという気持ちになるのだ。(友達でもなんでもないが)



よく聴いたミュージシャン

ほぼ毎月作る散歩用プレイリストへの採用率が高かった人たち。

THE BOHEMIANS
FRSKID
なとり
浦上想起
ドレスコーズ
ハシリコミーズ
ラブリーサマーちゃん
Bialystocks
藤井風
関取花
Magic,Drums & Love
まつきあゆむ
syrup16g
天国旅行
LUCKY TAPES
星野源
宇多田ヒカル
Galileo Galilei

これはspotifyで聴いていた人達。一時期Apple Musicも使っていて、その時はそちらでしか聴けない倉内太(ソロ名義)coyote milk storeのEP、Magic,Drums & Loveの1stアルバムなどを聴きまくっていた。サブスクはApple Musicとspotify両方使ってみて、spotifyのが操作性の相性が良かったんだけど、最近UIが少し変わって微妙。触ってる内に慣れるかしら。



よく見たMV

圧倒的だった。


「本当の綺麗がわからない」ハシリコミーズ
「Tokyo city」ハシリコミーズ
「気づかないなんて」ハシリコミーズ


鳴らす音楽は勿論、バンドとしてのヴィジュアルもとても大好きなかわいい3人組。音楽を鳴らして踊って戯れている様子だけでこちらも愉快な気持ちになる。歌詞は痛快で捻くれたところもありながら、全然攻撃的ではないし批判的でもなく、距離感がちょうどいい。Theピーズと対バンするのも分かる気がする。
「本当の〜」だけサッポロ一番の企画ものなので、バンドのチャンネルではなくそちらに動画があります。

「最低なともだち」ドレスコーズ
「少年セゾン」ドレスコーズ
「襲撃」ドレスコーズ

楽曲や映像の内容にそれぞれの繋がりはないけれど、三部作として制作されている。監督は全て山戸結希。山戸監督による、映像作品での志磨遼平の使い方というか立ち位置というか役割分担の仕方が絶妙だなぁと思う。映像ならではの構成美、時間経過、関係、言葉には表せない数々のものが詰まっている。「最低なともだち」は冒頭の無音(映像にのみ存在するイントロだと思う)が、「少年セゾン」はそれぞれの黒い衣装と、犬を抱えた志磨遼平が、「襲撃」では相対する表情や動作と付随する感情、最後の無音(映像にのみ存在するアウトロだと思う)が、それぞれお気に入りポイントです。



今年ライブ見た

行ったライブはいつも全部楽しいというか楽しくなかったことがないのでピックアップするのが大変。かといって全て並べたてるのも違う気がする。
という訳で、記念的なライブを幾つか。


2/15横浜アリーナ
「LOVE ALL ARENA TOUR」
藤井風


ツアーファイナルでした。1箇所狙いで申し込んでいた先行チケットが無事に当たったので行きました。ネタバレなしで臨んだのでステージ配置など知らないからチケット番号からは座席位置が分からず迎えた当日。
センター席1列目でした。開演までずっと動揺してた。
中央に高く作られたステージがあり、上部には四方から見える特大の映像パネルが設置されていて、センター席はそのステージを囲うように配置されていました。そしてステージ周りには機材が置かれている他にぐるっと通路のような空間が。
通路でした。そこにチャリで登場する藤井風。
目の前でふらついてアワワって顔をする藤井風。

近い…なんか見てしまった…近い…と思うのも束の間、幸せなライブですぐに気持ちは切り替わりました。すごく楽しそうだったしすごく楽しかった。
撮影可能タイムには折角最前なのだからとスマホを構えたものの、最前だから見上げなくちゃいけなくて、見上げたらカメラが照明の明るさを拾いまくって、藤井風は白い衣装を着ていたのも相俟ってそれはもう神々しいばかりに発光していた。前日もあったらしいズッコケの一部と、TAIKINGのファンサは撮れていた。あと、詳しい感情を思い出せないんですが、汗だくになりながら踊るダンサーさん達を見ながら少し泣きそうになっていた。
バンドメンバーやダンサーも登場時は通路をほぼぐるっとまわり、退場する時は片側のみを通ってどんどん捌けていかれます。私の前はちょうど退場のルートにもなっていて、汗だくのダンサーさん達にもバンドメンバーにも目の前で盛大に拍手をして送り出せたのが嬉しかったです。TAIKINGがすぐそばを通った時に清々しい顔で「もっとやりたかったー」的なことをこぼしていたのが印象的でした。この表情や言葉からも感じたし、ライブパフォーマンスを見ていても、藤井風はとっても良いチームにいるんだなと思いました。


9/24下北沢BASEMENT BAR
「ZOMBIE FIGHT vol.2」
Magic,Drums & Love / THE BOHEMIANS

マジックドラムスアンドラブ、略してマジドラ。単語3つを並べたバンド名はアース・ウインド&ファイアーに由来するらしい。バンド名も楽曲も元ネタがわんさかあるタイプのバンドです。私は好きではあるものの全然詳しくないので説明できません。悪しからず。彼ら主催のイベントでした。
前身バンド(と言って良いのかしら年1くらいでライブやってるけど)の住所不定無職の頃から好き。
マジドラとボヘミアンズの対バンは2016年以来。マジドラのライブを見るのは2019年以来。大好きなバンドと大好きなバンドの対バン。個人的には待ちに待った夜だった。
グッドミュージックと呼ばれるものに別の名前を与えるとしたらそれはMagic,Drums & Loveでしょう、と思う。終盤に演奏される「“フシギ”TONIGHT」で毎回泣きそうになるんだけどこの日は泣いた。はっきり涙が滲んでいた。彼らの楽曲はバンド名そのものような素晴らしい楽曲ばかりで、主に楽曲制作を担うJinta=Jintaさんは魔法使いのようだなと改めてしみじみ感じた。最後ギターの弦を切りまくっていたのは笑った。
この日初めて聴いた新曲が12/6に発売&配信となった「KEEP ROMANCE ALIVE」。公式によると最近のライブでは定番の曲になっているそう。作者であるJinta=Jintaさんが多幸感の押し売りと言うのも頷けるほど、パワフルで広大でハッピーな一曲。幾ら大好きなバンドの曲とはいえ初聴きでこんなに好きになるとは思わなかった。既存の曲もこの曲も音源とライブで聴こえ方が結構変わるんだけど、どちらの聴こえ方も大好き。
この曲は発売に際して明かされたジャケット写真に関するエピソードがあって、ユリナさんが紹介する文章も含めて好きなのでそれを貼っておきます。


ボヘミアンズに関しては、よく聴いたCDの箇所にも書きましたがメンタルが保たないので以下略。友人達と帰り際に遭遇したドラムの千葉オライリーから「気を付けて帰ってね〜」と手を振られたのがある意味ハイライトでした。両手で、拒否!やめて!来ないで!みたいなポーズで手を振り返した。


11/18下北沢ニュー風知空知
「Etiquette」
倉内太 / 秋山璃月

倉内太が年明けに九州へ行くので最後に都内でライブを幾つかする、アルバムを作ったので会場限定で売る、という告知があったのは10月だったか。小規模な会場が多くすぐに売り切れているものばかりだった。売り切れ前で都合がつくのがこの日だけだったので、迷いつつも予約を入れたら整理番号は最後の滑り込みセーフだった。
倉内太のギターと歌は相変わらずブルースでジャズでポップスでフォーク。新曲のほかは10年くらい前の曲が多めだったかも。2019年振りに見れて良かった。映像やら写真やら撮っていたので、早く見られるようにならないかなー。
秋山璃月は初めて見た。ハシリコミーズや錯乱前戦(活動休止中)の界隈で名前は知っていた。ずっと倉内太と対バンしたかったらしい。何となく通づるものがあるような。最後に2曲二人で演奏。喋っているとのほほんとした空気が漂う二人だけど、演奏が始まると空気がパキッとするし色が変わる。
音楽が生まれる瞬間はいつもときめく。あれを見るために私はライブに足を運ぶんだなと思った。



おわりに

Rolling Stonesがあのキャリアであんな瑞々しいロックンロールアルバム出すなんて思わないじゃん?とか、aikoはなんでそんな頻度でそんなすごい曲ばっかり作れるの?とか、King Gnuの新曲とか米津玄師の新曲とか、FRSKIDのリリースパーティーとか3月にあったTHE BOHEMIANSの千葉オライリー復帰ライブ3本立てや久しぶりのカバー曲が聴けた6月のイベントとか、色々思うものはあるんですけども。まとめられないし書ききれないのでこの辺りでやめます。もっと上手く書きたいことを書けるようになったら書きたい。00年代から10年代半ばまで音楽雑誌をよく読んでいた影響か、何となくレビューみたいな文章になっている気がする。そこから脱却したいし、あとは色々貼り付けるのも慣れるといいな。

最も聴いたものが最も好んだものとは限らず、最も愛する人達の曲ばかりを聴くとも限らず、不思議。
とはいえここに並ぶ面々がどれも“お気に入り”なのは確かです。

余談。激写感があるトップ画像は配信で見たNUMBER GIRLラストライブの映像をスクショしたらたまたまああなった代物です。
いっぱい書いたけど上手く言葉に出来ないことがまだまだ沢山あるなーと思ったら添付画像に選んでいた。

2024/03/03追記※Spotifyの自作プレイリストを遡ってみたところ初めて君島大空の音源を聴いたのは2023年3月でした。

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