特攻隊にまつわる件(2024/06/02)

 学生時代に歴史学習をほとんどしていなかった私が、40歳を過ぎてから「ちきりん」さんのブログや音声配信などを読んだり聴いたりして、そこで初めて戦争関連で知ったことに衝撃を覚えています。でも文体や話し方の感じから重苦し過ぎる気分にはならずに知識として入ってくるため、ありがたいと思っています。

 この内容を記事にすべきか悩んだのですが、書き留めておきたく。

 太平洋戦争中、日本にはいわゆる「特攻隊」という組織が存在していて、自らの命を犠牲にして敵軍に体当たり攻撃していったらしいということは、何となく知っていました。「特攻」といえば、陸軍の航空特攻のイメージを描く人は多いかもしれませんが、人間魚雷の「回天」はご存知でしょうか。

 巨大な魚雷の中に人間が乗り込み、敵の戦艦に体当たり攻撃するものだそうです。

当時は自動制御なんてできないので、この魚雷に人間がひとり乗り込み、アメリカの戦艦に激突していくわけですね。
それだけでも悲惨ですが、この回天、訓練のために乗せられ、そのまま中で窒息死してしまった人もたくさんいたようです。つまりは魚雷設計のための実験に、生身の人間の命が使われたのです。
そもそもコレ、中に一人乗り込むと外からネジをかけて密閉するわけで、乗員はその時点でもう「生きて帰れない」と確定してしまうんです。

Chikirinの日記「三浦半島で戦跡巡り 最後はなぜか・・」より引用


 読んだだけで震えあがるのですが、航空特攻にしろ、海中特攻にしろ、戦争に関わる国々は当時はどの国もそのレベルで総力戦で戦うものかと勝手に思っていたのですが、ちきりんさんや、その他にも歴史好きな方から聞いた話ですと、決してそうではなかったようです。自ら命を犠牲にして体当たり攻撃してくる姿を、米軍の人々は驚いて見ていたという話を聞きました。(子供向けの歴史漫画にもそのような描写がありました。)

 燃料やら物資やら、資源的にも戦力的にも圧倒的に不利な状況にあったので、もはやそこまでしないとという際まで追い込まれていたのが想像されますが、この辺は国としてはあまり広く知られたくない不都合な事実かと思いますので、公式な情報(?)は出回っていないのではと思いますが、どういう文献を当たったら、そのような情報にたどり着くのでしょうか…不都合な史実は伝聞でしか伝わっていかないのでしょうか。

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 ちきりんさんは、これまでもブログで戦跡を訪れた記録をシェアしてくださっていますが、下記の真珠湾の博物館の記事と、voicyの音声配信、3件の内容がリンクしています。プレミアム放送は有料ですが、この放送だけを聴くためでも、330円(webからの価格)を払う価値はあると思いました。



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