寝息

訳あってここ数日間、母と同じ布団で寝ている。
隣ですやすやと寝ている母の寝息を聞いて、ホッとする。

私は布団に入ると今日あった出来事とか、何日か前に言われた言葉とか言ってしまった言葉とか、いつか分からないけど出会った風景やお店のこと、明日の予定のリハーサルまでたくさんのことが思い浮かんできて、頭の中を忙しく動きまわる。この脳の過活動状態がはじまると止めようと思っても止められない。
そんな時はラジオを聞いても本を読んでも内容が頭に入ってこない。

それなのに、母の寝息は耳に入ってくる。
そして私を安心させてくれる。
生きていると感じるからだ。
普段会話しても食事しても生きていると意識することはあまりない。
なぜ寝息がこんなに「生きている」と思わせる力があるのかは分からないが、隣で母が生きていてそして休息している。
ただそのことが私を安心させてくれる。

心の元気がなくなったら眠れなくなる。
不調はすぐ睡眠に現れる。
それを実感しているから余計に安心してすやすやと寝ている象徴のような寝息を聞くとホッと安らぐのかもしれない。

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眠れない夜にふと思ったことをつらつらと書いてみました。

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