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冬の街


冬。学校終わり。待ち合わせる君。人混み。
白い呼吸。黒いコート。あかいくつ。



やっほと言う声で合う目。久しぶりの遠出。

いつもの深夜公園とは違う緊張感。



歩いて向かう中華街。話しは尽きない。
桜木町から歩いて来た。冷たかった手は肉まんを食べる前にはもう暖かい。
ちょっと遠いけど歩いて来て良かったな。




あっという間に見えてきた赤い門。
見上げて写真を撮る。
この門みんなストーリーにあげてるよねと笑う。
ばかにしながら君もしっかり載せてる。




中華街の入り口に寿司ざんまい。
中華なのにねって話はもう何度目だろうか。




18時にはもう暗い。夜ご飯は食べ歩き。
4つ入りの小籠包をはんぶんこしたり、どうしても食べたいって言ってた大きいチキンはやっぱり食べきれなくて、結局僕が食べたり。



さっき行った占いが良くなくてしょんぼりする君。
だから行かない方がいいって言ったのに。
そんな横で笑っていても心の中では当たってほしくないなって思ってる。



お腹いっぱいで散歩する公園。食べた分は運動するらしい。歩いただけで消費できる訳ないと思うのは僕に女心が分からないからなのだろう。




光に染められた景色。四角も丸も扇形も遠くから見てもきれいだな。
人が作り上げた景観も悪くはない。
自然じゃなくてもそこに光はある。





そして横には君がいた。




ふとしたときに。思い出してしまう。


寒さと共に。光を発する景色と共に。
1年前、この時期。君と歩いたこの街を今日はただ一人。









【あとがき】
ばーか。クリスマスに彼女いたことねえわ。
今年もぼっち誰かあそぼ

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