修行虫

今年50歳になる私。 今までとこれからの人生について考えることが多くなった。 私の家族…

修行虫

今年50歳になる私。 今までとこれからの人生について考えることが多くなった。 私の家族は40年前に壊れてもとに戻ることはないけれど、 両親が元気なうちに一回だけで良いから家族旅行したい。 でも、弟たちはきっと来ないだろうな…

最近の記事

父の事故から40年後…

先日、父と事故の話をする機会があった。 父は事故直後の記憶が曖昧だし、当時は頭を打っていてよくわからないことを言って周りを困らせていた。 そんな状態だったけれど、40年経っても忘れていないことがあると言う。 真っ黒な服を着た人が突然目の前に現れたこと、病室の至る所に霊がみえたこと。 霊はおそらく幻覚を見ていたのだと思うが、そのような状態で入院生活を送っていた父にとって地獄のような日々だったはず。 今は家族のだれよりも元気いっぱいで仕事や趣味の釣りを楽しんでいる。 もう

    • 母が病んだ

      父は、 なんとか医者の言う”ヤマ”は超えることができた。 でも、私の家の状況はますます悪くなった。 母は弟の病院と父の病院を行ったり来たりで、帰宅するのは洗濯とシャワーを浴びる時くらい。 私とすぐ下の弟は、そのまま父方の祖父母の家で過ごしたけれど、祖母も父の病院に付き添っていたので身の回りのことは自分たちでやらなければならなかった。 もちろん自分たちも協力しなければと思っていたが、今まで手伝い程度しかしていない小学4年生にできることは少ない。 父は事故で頭を打ったせ

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      • 私の家族に降りかかった『呪い』②

        弟がお尻の火傷をする前くらいから、実は父もいろいろなトラブルに巻き込まれていた。 仕事関係のことなのであまり詳しくは書けないのだが、兎に角ありえないことが起こったり、その責任をとるため借金をすることになったり… 父は朝から晩まで取引先を駆けずり回っていた。 母はもともと精神的に追い詰められられると不安定になるタイプで、当時も私たちに申し訳ないと泣きながらも、数時間後には掃除機のホースを振り回し私たちを追いかけてきたり… それはTVでみる「霊に取りつかれた人」みたいだった

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        • 私の家族に降りかかった『呪い』①

          母が家を出る二年前くらいから、私の家族はそれぞれが大変な思いをしていた。 それを母は「呪い」のせいだと言う。 実際のところ本当に呪いなのかは分からないが、当時小学生だった私でも「なにかおかしい」と感じていた。 それは”とあるマンション”に引っ越しをしたことから始まっていた。 私は霊感がないほうだと思っている。 でも、もし「あれ」が本当なら私はこのマンションで初めて霊を見た。 また、同じころ父の仕事もトラブル続きで借金を背負ったし、末の弟が骨折をして入院、その見舞い帰りに

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        父の事故から40年後…

          一番最初の記事に選んだのは私の心が死んだ日のこと

          私の母は私が10歳のころ家を出た。 夏だったのか冬だったのかも覚えていないのに、 「その時」のことは40年経ったいまでもはっきり覚えている。 もし私が、 もし私があのとき、 何度そう思っただろうか たった一言 「行かないで」って言えたら 何かが変わっていたのかもしれない。

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          私と私の家族の『心の傷』を買って下さい

          私の家族は幸せだったのか、 両親は良い父と母だったのか、 祖父母にとって私たちは疎ましい存在だったのか、 今もこれからもその答えが出ることはないだろう。 祖父母は亡くなったし、私の両親も70歳を過ぎた。 あのころのつらかったことや悲しみを誰かに無理やり穿り返されることもない。 それでも無性に誰かに聞いてほしくなる時がある。 私の家族のカタチが壊れた40年前ことを。 当時10歳の私は幼すぎて、父母の力になってあげれなかった。 あのとき… あのとき私が… まだ「家族が元

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