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人生観が変わった日

もうすぐ娘の誕生日🎂
ケーキを予約して、リクエストの電子辞書と
内緒のプレゼントも購入🎁
今年はどんな表情を見せてくれるのかワクワクしながら
当日のメニューをまだ悩んでいる🍴

娘が生まれるまでは【誕生日】がキライだった私。
自分のルーツを知らない私にとって誕生日は
何の意味も無いどころか、自分の存在の無意味さを
再認識させる嫌な日でしかなかった。
ルーツとして聞かされた情報は、
 ・戸籍上の父である人の3人目の嫁で出来たのが私
 ・嫁の不倫相手の子か父である人の子か不明
 ・3人目の嫁でやっと生まれる孫だから
  離婚する前に産んで置いていけと祖父母が言った
 ・祖父母が老いてきて育てられず、次男夫婦の元へ
という様な事。
次男夫婦=叔父叔母が私の継父継母。
長男が私の父である人。祖父母が長男ばかり可愛がり
次男である継父は、幼い頃からずっとこの3人を恨んできたらしい。そしてその恨みを私が一身に受ける事になる。
継父継母には沢山の人生勉強をさせていただいた。
お陰様ですごく逞しい性格を手に入れる事ができた。
虐待のニュースが今ほど大勢の耳に入らなかった時代。
この2人みたいな大人には絶対になりたくない、絶対にならない、早く大人になって絶対に幸せになってやる!と誓って耐えてきた。
幼い子が犠牲になる近頃の酷いニュースを耳にすると、命があるだけ私はマシだったのだと思う。
こんな子供時代を過ごしてきたから
「誕生日おめでとう」
という当たり前のお祝いフレーズは、私にとっては
「誰にも望まれず産まれちゃったのがオマエ」
と継父継母に笑いながら言われた日のことを蘇らせる
本当に嫌いな言葉だった。

そんな私の人生観がひっくり返る日がやってくる。

結婚8年目で私達の元へ娘が産まれてきてくれた瞬間、
私の人生は一瞬で突然に意味のあるものになった。
あ〜きっとこの子に会うために生まれてきたんだ!
と肯定することができた。
この世にこんなに愛おしい存在があるのかと
血の繋がりってこういう事なんだと
初めての感情と幸福感がたくさん溢れてきたのを
毎年この時期に思い出す。

「誕生日おめでとう🎉」
の意味を初めて体感した30歳最終日。
翌日にやってくる自分の誕生日も
やっぱり好きにはなれないが、嫌な日ではなくなった。
頑なだった私に穏やかな毎日をくれた主人と義理の両親に改めて感謝する日。
1年で1番大事な娘の誕生日🎂
今年も100%の愛をこめてお祝いしたいと思います。


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