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海上自衛隊横須賀基地

■まじかに軍艦が見られるポイント
平成の時代に、はじめて横須賀港を訪れた若い人たちの正直な感想は「えっ、こんな近くで、軍艦が見られていいの?」。
 
軍艦や兵器と言えば各国をあげて開発競争が繰り広げられているトップクラスの機密の塊といってもいい。
敵に手の内を知られれば、対策が講じられて、兵器は無力化する。そんな軍艦をこんな近くで簡単に誰でも見られて大丈夫なのか・・・と気になるのだが、外から見る程度では、なんの問題もないのだろう。
そんな簡単に中身が分かるようなつくりでは兵器として失格でもある。
 
横須賀港の魅力は、運が良ければ、そうした最新鋭の軍艦がまじかに見られるところにある。海上自衛隊が保有する軍艦は、
・大湊(青森県むつ市大湊町)、
・横須賀(神奈川県横須賀市)、
・舞鶴(京都府舞鶴市)、
・呉(広島県呉市)、
・佐世保(長崎県佐世保市)
の基地のいずれかに所属している。
 
横須賀総監部には、ヘリ空母の「いずも」や南極観測船「しらせ」をはじめ多くの軍艦が所属しているので、ここにはいつも何隻かが停泊している。
 
ここに所属していない戦艦が、訓練等で寄港することもある。
何度か訪れただけでも、ヘリ空母の「いずもDDH-183」「ひゅうがDDH-181」、さらには補給艦の「おうみAOE-426」、護衛艦「すずなみDD-114」、イージス艦の「あたごDDG-177」などが湾内に停泊していた。
 
戦争は反対、と思う一方で、技術の粋を集めた戦艦の究極の機能美に触れると、単純に、その姿に感動し、凄いなあと思う。
いかにも頑丈で重そうな鉄の塊が海に浮くのも驚きならば、大きな塊が動く姿もまた壮観である。この感覚は、一度、目の前に見てみないと分からないかもしれない。

ヘリ空母当時の「ひゅうがDDH-181」(現在は空母)。13,950トン、全長197メートル。
これで時速30ノットのスピードで航行できるのだから驚異のパワーだ。
奥に補給艦「おうみAOE-426」、護衛艦「すずなみDD-114」などが見える。


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