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自販機の「うまだし」

1年ぶりくらいに羽田空港に行った。羽田空港第3ターミナルの自販機を眺めていて、清涼飲料水のペットボトルに交じってのむおだし「うまだし」なるものを発見した。「なるほど」これが商品になるのかと感心しながら、これは立ち食いそばだな、と感慨深いものがあった。






1970年代、飛行機は長時間給油せずに飛ぶことができなかったため、ヨーロッパや北米行きの飛行機は、いったんアラスカのアンカレッジに寄って給油していた。
そのアンカレッジの空港での名物が「立ち食いソバ」だった。日本⇒ヨーロッパの往きの便よりも、帰りの便の乗客に人気で、給油トランジット中に出て行っては多くの日本人が食べていた。もう数時間がまんすれば、もっとおいしいそばが食べられるのに、3倍近い価格の立ち食いそばをありがたがって食べていたのを思い出す。

アンカレッジでも給油が必要なくなったので、そういうこともいまはないが、「へぇー」と思ったのは、その時のことを思い出したから。場所は、首都圏の各ポイントに行くリムジンバスの乗り場近くだから、対象は海外から帰国した人たちだろう。清涼飲料水代わりにどうぞ、というわけか。冬なら温かい出汁になっているのだろう。どのくらい売れるのかわからないが、当時を思い出してしばらく感慨深いものがあった。ここにしかない商品だろうなあ。

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