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No Shoes 〜エピソード0〜


NoShoesの出発点をお話しします。

私の周りにもベアフットサンダルが好きな人がたくさんいます。
そういった人は多くの場合、歩くのも、走るのも、山を登るのも、普段の生活も、全てをベアフットのフラットなサンダルで過ごす方が多いです。
なぜなら、自分の足で歩く楽しさを知ってしまったから。

そんな薄いソール1つで歩いたり、走ったりできる人の足って、どんなにすごい足かと思っていました。
しかし、何百キロも走ったり、ロングハイクもこなすような足を計測すると、とても疲れているんです。
これは予想外でした。
土踏まずは低下し、横アーチも広がり、足全体が広がっているのです。
話を聞くと、やっぱり足裏に疲労があったり、膝が痛かったりする。
自覚症状はあるのです。
それでも、靴を履くよりも自分の足で歩く事が楽しいから、そっちに行ってしまう。

薄っぺらいソールにすると、しっかりと地面を感じる事が出来るけど足には負担が大きい。
これは真実なのです。

もちろん、足がしっかりして発達している人もいる。
でもそうでない人もいる。
そんな人がベアフットサンダルで鍛えれば、足が強くなるのか?
もちろん強くなる人もいるが、そうでない人もいる。
それは先天的なもの、遺伝、そして筋力の少ない女性には不利かもしれません。
ハイアーチ、扁平足、外反母趾、柔らかい足、硬い足、それぞれメリットとデメリットがあります。
ベアフットシューズを履いた時でも、デメリットを体で吸収出来ればいいが、それが溢れ出した時が困ります。
そんな人が、足を鍛えようと無理をすれば、この先の楽しみを失う可能性もあるのです。

でも、一度自分の足で歩く楽しさを知ってしまった人が、クッション性のある靴に戻れるかというと、なかなか戻れないのです。
楽しいから。

ベアフットシューズの地面を感じ、自分の足で歩く楽しさを保ちながら、どう無理なく足を使っていくのか?

その答え「No Shoes」だったのです。

インソールの理論をベアフットサンダルに落とし込む。
足をサポートしつつ、正しい体重移動を促す。
正しく体重移動をして、正しく地面を蹴る。
クッションとして使うのは、人間本来のクッションであるアーチの機能。

No Shoesのフッドぺッドはアーチを適度にサポート

人間の足を誘導するのではなく、人間の可能性を思い出させる道具。
それもなるべく無理なく。
サポートをしっかりして介護するのではなく、足の機能をしっかり使って、最後だけそっと支えてくれる、いい塩梅の優しさ。
No Shoesを履いたことのある方はこの表現がわかるはずです。

「No Shoes」は足を知り、歩き方を知り、インソールを作ることが出来なければなりません。
それが出来るインソール職人しか作ることが出来ない履き物。
だから私しか作れないのです。

そうやって完成した「NoShoes」は最高でした。
Fit Insoleの提唱する「能動的に歩く」。
その言葉は「No Shoes」から生まれた言葉なのです。

ベアフットサンダルは確かに楽しい。
でも少しでも不安があるなら、選択肢はNoShoes。
これからも自分の足で歩きたいなら、足を大切に育てませんか。

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