「北斗神拳伝承者、ケンシロウの新たなる力 〜クアデルノと『読書』百裂拳の覚醒〜」

シーン：荒涼とした大地の中、ケンシロウとラオウが対峙している。風が吹き荒れ、二人の間に緊張感が漂う。

ラオウ：「ケンシロウ、貴様が手書きのメモにこだわるとは、意外だった。だが、その手に握られたもの、それが新たな力だというのか？」

ケンシロウ（左手に本を持ちながら）：
「ラオウ、俺は本を読みながらメモを取ることで、知識を己の中に刻み込んできた。しかし、その度にノートが動く。左手で本を持ちながら右手でメモを取ることができなかった。左手の本を机の上にひっくり返しておくため、手間暇がかかり、真の力を発揮できなかった。それが、俺の成長を妨げていた。」

ラオウ：「ふん、小さな不便に囚われているようでは、北斗神拳伝承者として未熟だ。しかし、貴様の手にあるそれ…まさか、それが新たな力だと言うのか？」

ケンシロウ（左手の本を軽く持ち上げながら）：
「これこそが、クアデルノ。片手でも動かないこのデバイスは、俺に真の自由を与えた。『読書』百裂拳――知識と力を同時に手に入れるための究極の技だ！クアデルノに書き留めた一文字一文字が、俺の拳に宿る無数の力となる！」

ラオウ：「『読書』百裂拳…！そのような力が存在していたとは。しかしケンシロウ、それだけで俺を倒すことはできぬ！お前の覚悟を見せてもらおう！」

ケンシロウ：「ラオウ、俺はもう迷わない。このクアデルノと『読書』百裂拳で、俺の道を進むだけだ！」

シーン：二人が拳を交え、激しい戦いが始まる。ケンシロウは、左手に本を持ちながら、クアデルノにメモを取り、『読書』百裂拳を炸裂させる。彼の動きは滑らかであり、一瞬のうちに無数の技が繰り出され、知識と拳の力が一体となってラオウを圧倒していく。

ラオウ（苦しそうに立ち上がりながら）：「ケンシロウ…貴様は本物の伝承者だ。だが、俺も誇り高き闘士…！」

ケンシロウが最後の一撃を放つ瞬間、彼はクアデルノを見つめた。

ケンシロウ：「オァター！」

シーン：ラオウが力強く天を仰ぐ。

ラオウ（静かに、しかし誇り高く）：
「我が生涯に一片の悔い無し…！」

ナレーション：「ラオウが敗れ、ケンシロウはクアデルノと『読書』百裂拳と共に、北斗神拳伝承者としてこれからも読書を続けていく。彼の道はさらに輝きを増し、無限の未来へと続いていく…。」

お前はもう、片手で書いている。