「Mr.FULLSWING」オールスターチームを考察して他の野球漫画オールスターに対抗する記事

2023年3月、「野球の世界大会」であるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は国内で大盛り上がりを見せた。日本代表はその期待に応えるかのように、2009年以来の優勝という結果で大会は幕を閉じている。

とはいえ盛り上がりすぎたのか、野球ハラスメントやらWBCロスやらオオタニロスとかいう聞き覚えのないワードがトレンド入りするなど、その影響は大会後の現在にも響いているようである。

WBCでは国内12球団+海外組の主力選手が代表として召集され、まさにオールスターチームだった。そのせいか「明日から推し球団の打線を見て現実を知るのが怖い」だの「オールスターチーム見てたせいでいつもの球団がひ弱に感じる」と言った気の抜けたツイートが散見された。日本プロ野球が仰向けに倒れた瞬間である。

さて本題。オールスターチームといえば、野球漫画の作中内で登場した人物でオールスターチームを組む……ということを、野球漫画ファン諸君なら一度は妄想したことがあるだろう。

メジャーな野球漫画で言えば「ドカベンオールスターチーム」とか、「MAJORオールスターチーム」とか、「ダイアのAオールスターチーム」とか……。実際、調べてみるとパワプロとかで再現しているパターンが多いらしい。

しかし今回この記事で考察していきたいのは、それら正統派野球の漫画ではない。

Mr.FULLSWING」オールスターチーム考察

Mr.FULLSWINGとは、だいたい20年くらい前に少年ジャンプで連載されていた野球漫画(?)である。いや、ただの野球漫画ではない。内容の7割が下劣で品がなく、なんの漫画か混乱するようなギャグで構成されている恐ろしい漫画である。

一応だが舞台は埼玉県の県立高で、かつて甲子園に出場し伝説的なプロ選手を輩出したが、その後は弱小に成り下がった「十二支高校」を主役としている。

野球素人の主人公が一目ぼれ女の子のために、身体能力だけを武器に野球を始めるというどっかで聞いたことがあるストーリーだ。前述の通りギャグ要素が多めながらところどころにシリアスな場面が散りばめらたり、チームメイトやライバルも個性豊かで、徐々に敵が強くなっていくという王道ストーリーを軸にしているのは一種の魅力と言えるだろう。

しかし連載が長くなるにつれて、最初は「すごい高校球児」止まりだった登場人物たちの能力が徐々に人間離れし、後半はもはや超次元野球と化してもはや野球ってなんだっけという感想しか生まれなくなっていく。

おかげさまで圧倒的パワーだけを武器にしていた主人公の能力は「そんなんで戦えるのか?」と疑問視するレベルとなっていく。同じ高校野球が舞台の「ダイヤのA」とかと比べ、理論的な野球は一切なく、魔力と化した奥義のぶつかり合いとなっているのを想像して欲しい。

Mr.FULLSWINGは高校級レベルではない!

上述の通りMr.FULLSWINGは徐々に超次元野球となった漫画で、実際の高校野球と比べると高校生どころか人間の成せる業ではなくなっている。

つまり「やばい高校生ピッチャー」が無双した、MAJOR高校野球編とかの最強メンバーを集めて対峙としても、鼻息1つで石に変えられ砂のように吹き飛ばされるくらいレベルが違う。野球漫画の金字塔、ドカベンの高校野球オールスターチームと戦っても同様である。だって人間じゃないんだもん。

ミスフルオールスターチームは、恐らく他漫画のプロ選手と戦ってようやく台頭になるレベルとみている。

138㎞が遅いらしい

Mr.FULLSWINGに登場したライバル高校、セブンブリッジ学園(7B)の投手「中宮(A)」は一度見た球種をコピーして、すべての球を138㎞とか140㎞くらいの一定の球速で投げることができるという化け物である。(ピッチングマシーンかよ)

んで、変化球でこれってことは直球は150㎞近くを出せると言うこと。しかし140㎞そこそこの球を投げる十二支高校の「犬飼」は、140㎞で剛球ピッチャーとして恐れられていた。うーん。意味がわからない

Mr.FULLSWINGのオールスターチーム考察

この漫画のヤバいところなんて今さら遡ってツッコんでいても仕方がないので、以下では他の野球漫画をぶっ潰せるような「ミスフル最強メンバー」を考察していきたいと思う。

というわけで、超次元野球と私も揶揄した選手たちと奥義をピックアップしていこう。
※ネタバレもするぞ

久芒白春

埼玉県下、最強チーム「華武高校」のショートストップを守る選手だ。最強チームのエースとか4番は、ただ高校生の限界を超えた選手なので別に驚くのに値もしないキャラなのだが、こいつの場合は別である。

なぜか野球の守備にセパタクローの概念を持ち込み、ボールを足で弾いて蹴り飛ばし、ノーバウンド判定のまま誰かのグローブに収めさせることでどんな打球もただのライナーになる。何を言ってるかわかんねーと思うが、ヒット性のショートライナーも全部ピッチャーライナーに変わります。

でもこんなのはまだマシだ。

雉子村黄泉

この漫画のラスボスにして、突然現れた主人公の実の兄である。メジャーリーガーになるべく鍛えられており、日本の高校野球は暇つぶしらしい。

球速は160㎞を超えており、漫画内では「音速の世界」みたいに表現されている。140㎞が目にもとまらぬ速さなら、160㎞は目にも映らぬ速さとのこと。なお160㎞の球速で落ちるフォークも投げる。さらっと言ってるけど見間違いじゃないよ。

そして必殺技は、「これがピッチングの世界基準(グローバルスタンダード)だ」とか言って投げだした「ブラックレイ」で、あまりの速度に禍々しい残像を作り出す魔球である。いやこれが世界基準なわけがあるか

とにかくこんなのがマウンドに現れたら他の野球漫画キャラたちはどうしようもないのは確かだ。

ちなみにアメリカ帰りなので初期はカタコトだったのだが、実は普通に話せるというクソどうでもいいことも明らかになっている。なんでカタコト設定にしたんだね

鳥居剣菱

埼玉県下、上記の「華武高校」に唯一対抗できるセブンブリッジ学園(通称:7B)のエース兼四番で、主人公が一目惚れしたヒロインの兄である。クソ体が虚弱体質なのに、能力値が高校生を超えているというシンプルな化け物。

すごい身体能力だけ、とかそれだけなら驚きもしないんだが……鳥居剣菱の場合、以下のようなことが発生する。
・バッティング時、ボールがバットに触れると爆発エフェクトが発生する
・ピッチング時、ムービングファストボールを常に投球。球威は金属バットが粉砕され砕け散りボールが地面に埋まるレベル。
・打球が殺人クラス。外野手がボールをキャッチしても、外野手ごとスタンドインしてしまう。

ほれみたことか!!人間じゃない!!!!

二刀流で有名な大谷翔平だって外野手をスタンドインさせたことはないぞ。他の漫画と戦ってみろすぐに死人がでる。

蛇神 尊

主人公擁する十二支高校のクリーンナップで、不動のショートレギュラー。上記のセパタクロー野郎とポジションが被るが、初期から登場しているくせにこの人も大概やばい。いや、物語初期から既に超次元野球と片鱗を見せていたというか、ヤバかった人というべきだろう。

どういうわけか片手でバットを持つという独特なバッティングフォーム「毘沙門の構え」が目につく。最初からもう野球ではないんだが、どんな球でも見切る「六道眼」を開眼し「六道眼・有為転変」「六道眼・明王憤怒」とかもう野球とは思えない必殺技を使う。守備時も、その瞬間だけ時が止まったかのように打球を捌く「絶空」なる技を使用。は?

ほかにも、失明リスクを負いながら感覚を限界まで研ぎ澄ませる「無明眼」なる技もある。は?

何度も言うが他の上記3人は後半に出てきたやばい高校球児たちばかりなのだが、この人は序盤から味方として登場し漢字だらけの台詞と悟ったような言葉ばかり残してキャラ的にインパクトしかなかった。ちなみに主人公の理解者でもあり、期待を寄せている面が物語地の節々に垣間見える。

長くなったので、次回の記事あたりでオールスターチームをさらに深堀りし、スターティングメンバーを発表していこう。

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